天才少年と電脳少女
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生命エネルギー
「このままではきりがない・・・・」
いろはが呟いた。
どうすればいい、ここで時間を食っている暇はない。せめて、あのようにすぐに作りだされるのだけでも避けなければならない。そのあいだに急いで奈菜を救出しなければ・・・・
そうだ!
「ヘキサゴン、アバターの仕組みを教えてくれ!」
「え?あぁ・・・・アバターっていうのは、たとえばまず、俺のバックアップデータをどこかに保管し、次にそのアバターをさまざまな場所に呼ぶためのパスワードを作る。そして、そのバックアップデータを、さらに自分の体内に保存するあとはそのパスワードを言っているものがそのパスワードを言えば、俺はどこにだって現れるわけだ。ただ、アバターのため、感情はねぇがな」
ヘキサゴンの説明により、だいたい想像がついた。なら、アインの体内のどこかにあるバックアップデータをつぶせば、とりあえず厄介なことにはならないだろう
「だが、簡単にはつぶせないぞ。それなりの薬を作らなければいけない」
いろはが言った
「しかも、その薬のつくり方は、この世界に入った人間の生命エネルギーを少しだけ抜いて作るんだ」
いろはからその話を聞いて、俺は少し笑った。最初から、命を懸けている。今更こんなことに、動揺はしない
「どうやって生命エネルギーを抜くんだ」
「それは、俺たちの力が必要で」
「じゃあ抜け」
「え?」
「早く抜け」
「じゃあ・・・・」
ヘキサゴンは、六角形の特殊な輪を作り、俺の胸に手を当てた・・・・
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