「空娘」空を守るもの
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第6話 メインウエポン 【艦娘side】
提督が作戦開始を宣言し、離陸後…大急ぎで出発した私たちの
前に待ち受けていたのは…これまで以上の重圧と北風であった。
「さすがに敵は沖縄本島付近にいるんだよな?」
「そのはずです。さっき私のレーダーが捕捉したはずなのですか。
・・・まぁ最初から場所がわかっていれば苦労しません」
少し前を行く私の後ろにいる、スホーイ27からそんな言葉が聞こえていた。
まぁ元から仲良くする気などないが、アメリカ空軍が集まるまでの辛抱だ、
まあ、そんなことになったらロシア気なんて後方支援に回すくらいしか…
「…すぅ…お前結構腹黒いな。」
「声に出てましたか?」
「顔に書いてあったぞ」
やはりロシアの戦闘機は嫌いだ。
身勝手ですしわがままですし、何より
彼女が提督によっていくのを見ると殺意が湧いてきますね。
落ち着いて冷静して分析して行かないと、勝てる戦いも勝てなくなってしまいます
…それはそうと、さっき写ったレーダーの艦影的に、軽巡以下が何十隻または
重巡5隻ぐらいですかね、
「どうやらお出ましのようだ」
「そのようですね」
「レーダーに出るだけの文を分析してみたぞ。駆逐艦10隻、軽巡5隻、重巡5隻、軽空母1隻のようだな。」
「所詮は数だけの軍艦ですよ、たたきのめさないと分からないようですね」
まあ、ここから600kmは離れた場所に敵艦隊はいるんですがね。
あんな古くくさい敵はうんざりです。
「とりあえず重巡と軽空母を中心にして狙いましょう」
「そうだな、ゴミクズだが艦載機はたたきのめす方がいい」
「そうですね」
たとえシベリアでバリッバリに氷やがった戦闘機でも、頭はしっかり動くんですねぇ
「敵艦隊は固まっているようだ。」
「それがどうしました?」
敵艦隊が固まっているからって…私たちにとってはあまり脅威だとは思いませんが…
空母を中心にした軌道部隊なら輪形陣を組むのはあるあるですし…別に変なことは「飽和攻撃をしよう」へ?
「何言ってるんですか…艦隊ならまだしも、精密攻撃でいいんじゃないんですか?」
「いや、いちおう理由はある。1番の理由は、敵に情報を漏らさないことだ。」
「へ?」
「それはお前もわかっていることだろうが、明らかに向こうの方が技術力は高いんだ。
少しでも情報を漏らしたら、向こうが逆に対空ミサイルを開発してくるかもしれねぇ。」
つまり適応…これまで考えたことは無かったが、深海棲艦も生きている間は
どんどん適応する。もしもこれらのことを考えるには確かに有用な戦術かもしれないが
でも私には分かる。フランカーがロシアが論理的な論を取るとは思えないし。
「…ただ自分がやりたいだけなのでは?」
「そうともいうな。」
「却下です」
「何故だっ!」
やはり彼女はシベリアの凍てつく寒い大地に氷つけといた方がいいのでは。
今大事なことは…いかに効率的に撃沈できるか。ただでさえ前線の物資不足を
進めたらダメだと思います。
「くっ正論をぶつけてきた」
「とりあえず私がAIM120で攻撃する」
「えっそれ空対空ミサイルじゃないか?」
「……わたしたち空対空ミサイルしか積んでこなかったし、この時代の船だったら赤外線誘導でも当たる。」
「それもそうだな。」
「私は中心の空母を狙う。」
「わかった。なら私は周りを狙う。」
「各機2初ずつ放とう。誘導が楽になる。」
「それもそうだな。」
「東南の方向、目標敵主要艦」
「目標200海里先」
「誘導準備」
本来機体ののみでの誘導もできるものの、AWACSに誘導を任せるのがやはり当たる
確率は高いが、2機合計で22発のミサイルが打てるなら十分だと思いますな。
『発射!!』
ゴオォォォォ
多数のミサイルが放たれ、敵艦隊に向かっていく。
ミサイルはマッハ2を超え、もはやレーダーでは視認出来ない。
「次の目標」
『攻撃開始』
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