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暗殺教室 in Hero

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緑谷出久の暗殺教室30 準備の時間

彼女候補の殆どが夏休みは家の都合などで遊べないので、出久はいつも通りに特訓に明け暮れていた...しかし今日はいつもと違うことが...

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出久「ふぅ......暑い...まだこんなにゴミが...なんで捨てるのかな...もう...」

「精が出てるのぉ。有精卵小僧」

出久「はい?......えっと...どちら様でしょうか...?」

声をかけられ、すぐ後ろを向くと出久よりも小さく、黄色いヒーロースーツ着て杖をついているお爺さんがいた...

「...誰だ君は!!!」

出久「はい!?いや、あの...緑谷出久と申します...」

「そうか!...それで誰だ君は!!」

出久「(相当お年寄りだから仕方がないのか...いや、声をかけられた時の威圧感...冷静になってみればこの人...雰囲気が...)演技ですよね?外に出している態度と、中身の圧が全然違います」

「......ほぉ、超生物を倒すために訓練している聞いたが...ここまでとは...中学生のくせになかなかのもんだ」

雰囲気が変わり、貫禄のある声と気迫を纏ってきた...

出久「(この人は殺し屋じゃない...けどプロって感じだ...!)」


「撃ってきなさいよ、OFA...!」

出久「なっ!?まさか貴方はオールマイト関係者...!?ヒーローですか!?」

「そんな話後だ!」

お爺さんは足裏から空気を出して、出久の周りを飛び回り始める。粗大ゴミなども足場にして方向は不規則だ。

出久「(OFA!8%!!)シュートスタイル!!」

出久は夏休み中に8%まで上げられるようになった。シュートスタイルで軌道を予測して攻撃を始める。

(やるじゃないか...体格のせいでまだ100%は無理でもここまで成長しているとは...それに精神的にも大分いい...俊典はいい奴を見つけた...だが育てたのは地球を破壊しようとしている超生物...か...)

出久「(届きそうで届かない!なら遠距離だ...!)エアフォース!!」

出久は指を弾いて、空気砲を連発した。

「ちっ!(掠った!...こいつは化けるぞ!!)」


出久(ダメだ...何か隙を...!.........そうだ...条件は揃ってないけど、虚をつくことはできるかもしれない...!)

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鷹岡を倒した次の日の夕食後...

渚『えっ、鷹岡先生を倒した必殺技を教えてほしい?』

出久『うん、僕が使いこなせるかどうかは置いといて、知りたいんだ』

渚『いいよ。ロヴロさんが言うには...』

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出久(相手の間合いのぎりぎり外...今の僕にとって二つの武器は、手と足...お爺さんのことは知らないけど実践に慣れている!)

出久は構えをやめて、息を吐く...そして自然体となる...

(っ!!雰囲気が変わった!そういや暗殺者として学んでいたんだよなぁ、来いよ!!)

出久(............)

お爺さんが出久の死角から狙おうと近づき始める。


出久(殺そうとは微塵もないらしいけど、倒そうとする殺気を感じる......ここだ!!!)


出久は振り向いて“猫騙し”をした。

(ぐっ!?!?意識がほんの一瞬だけ途切れた!?)

出久(ダメだ、失敗した!!けど、一瞬怯んだ!今がチャンスだ!!!)

出久はお爺さんを捕まえようと手を伸ばした。しかし小回りをされて、出久の背後の方へ飛んでいった。

出久「くそっ!!」

「合格だ。本当に俊典のやついいのを見つけたぜ。おい、いつまでそこにいるんだ!!」

出久「??っ!!オールマイト!!」

影からコソコソとオールマイトが出てきた...

AM「お、お久しぶりです先生...」

出久「先生!?!?」



AM「この方は“グラントリノ”...私の先生であり、お師匠の友だった人だ」

グラントリノ→GT「まあそんな感じだ」

出久「マジか...!?オールマイトの先生に会えるなんて光栄です!!あ、あの、オールマイトとの特訓はどんな感じだったんですか!?」

AM「...」ガクガク...

オールマイトは顔を青くして震えていた...

GT「ん?只ひたすら実践よぉ、なあ?」

AM「は、はい......な、何度もももももんdksbksjdんdbdっk」

出久「オールマイトが怯えている...!?」

GT「何してんだ俊典。ただ毎日ゲロ吐かせただけだろ」

出久(...恐ろしくきつかったんだな...)

AM「コホン...今回先生に来てもらったのは、OFAの仕上がりの確認と、先生の個性なら、あの殺せんせーの暗殺でイメージがつけやすいと思ってね」

出久「確かに...グラントリノのあの個性なら殺せんせーに当てはまるかも!」

GT「だがあっちはマッハ20なんだろ?俺とに特訓で変な癖がつかない程度に、イメージが湧くぐらいまでやる。それとお前さんは今どのぐらいの出力が限界だ?」

出久「8%です」

GT「ほぉ。ならこの夏休みで10%は超えさせるぞ!」

出久「はい!!!よろしくお願いします!!」

AM(がんばれ緑谷少年!吐くかもしれないから水分補給はしっかりするんだぞ!)

こうしてたまにであるが、グラントリノから特訓を受けるようになった...

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飽きもせずに特訓である。今日はオールマイト達がいないため、1人である。そしてグラントリノから言われた事を思い出している。

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GT『足腰が弱え部分がある。それの改善と実践の動き方のパターンを増やすために複雑な地形で特訓しろ』

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出久「学校の裏山がぴったりだ...!まずは個性なしでどれほどまで動けるかな...訓練でだいぶ動きはマシになったと思うけど...」

出久は岩から岩へ飛び移ったり、木の上に登ったりなど、自身の基礎能力を高める特訓を始めた。

出久「おわっ!?」

しかしうまいこといかずに落ちてしまう時も。高いところから落ちそうになったら、地面にエアフォースを撃って、風圧で体勢を戻した。

出久「フリークライミングだったかな...動画で見たけど、凄いな...あんな風にできるようになりたいなぁ...!さぁ、やるか!!」

出久は徐々に慣れていき、途中で個性ありに切り替えて、崖から落ちて着地するなど特訓を続けた...

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数日後...

出久「すぅ〜...ふぅ。よし!いくか!」

律「はい!では、スタート!」

出久は個性を使わずに崖から降りた。そして着地と同時に前転して衝撃を抑える、そして一気にスピードを上げて、川を近くの大岩の壁を走って越える。そのまま岩山を手を使わず足の跳躍だけで登り、最後に岩山の頂上にある木に捕まった。

出久「ふぅ...律さん、今の何秒?」

律「新記録、20秒です!」

出久「オッケー...なら次は個性ありだ!(OFA...フルカウル...10%!)」

律「スタート!」

同じコースを個性アリで測定し始める。先ほどのスピードとは全く違く、一回の跳躍でゴールまで辿り着いた。

律「3秒ですね!」

出久「(瞬発力を上げられた感じがする...それにやっと2桁だ!)律さんありがとう、手伝ってくれて」

律「いえいえ、これぐらいならお安い御用です。他に何かすることはありますか?私、出久さんが怪我をもうしないようにサポートしたいんです!」

出久「...ありがとう。ん?出久さん?」

律「はい!矢田さんとか言ってましたから!だから私も、律でお願いします!」

出久「な、なるほど...わかったよ、律」

出久は特訓を続けて、なんと12%まで到達したのだった...しかし

出久(やばい、傷だらけだ...お母さんに心配かけちゃうな...)



もう夏休みが終わる...そんな時期に殺せんせーが家にやってきた。

出久「夏祭りですか...」

殺せんせーの手には“夏祭りのお知らせ!今晩7時空いてたら椚ヶ丘駅に集合!”という小さな看板を持っていた。

出久「じゃあ...行きます。もうやることはやりましたので」

殺せんせー「おお!良かったです。用事で断る人が意外に多くて...!是非君を慕う彼女達と行ってくださいね!」

出久「うっ......はい」

殺せんせー「楽しみですねぇ〜では、先生は次の家に!」

殺せんせーはそう言ってマッハで飛んでいった...

出久「夏祭りか...さて、どうしようか...」

引子「夏祭り行くの!?」

出久「どぉわ!?びっくりしたぁ!?」

引子「夏祭り行くか悩んでいたわね。大丈夫よ、浴衣はあるから!」

出久は紺色の浴衣に黄色い帯をして、夏祭りに行くことに。下駄を履いて...

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時間通り着くと、祭りは盛り上がっており、たくさんの屋台で賑わっていた。

カランコロンと歩いて祭りの中を散策していく...そして見覚えのある顔が2つ見えたので向かった。

出久「神崎さん、片岡さん久しぶり」

神崎「あっ、緑谷君!」
片岡「ひ、久しぶり...!」

出久「似合ってるね浴衣」

出久は受けばかりでは相手を知れないので、どうすればこちらから距離を詰めれるかを考え、ひとまず褒めようと考えて言った。

神崎「あ、ありがとぅ...///」
片岡「そ、そうかな...///」

出久(恥ずかしいなこれ...)

片岡「緑谷君も似合ってる...なんか渋くて良いかも...」

出久「あはは...ありがとう」


桃花「お〜い、出久君〜一緒に回ろ〜」

倉橋「イズ君、いつもと違う感じだね〜」

出久「桃花さんと倉橋さん、久しぶり!...って、イズ君!?」

神崎「...出久君...?え?」

呼び方で神崎と片岡の目線が気になる...そして自然と何故か倉橋も出久呼びとなっていた...

出久「.........み、みんなで回ろうか...」

片岡「...」

出久「..................有希子さん、メグさん...?」

神崎→有希子「う、うん...///!」

片岡→メグ「そ、そうだね///!」

倉橋「私は?」

出久「...陽菜乃さん」

倉橋→陽菜乃「いいよ〜行こっか〜」

桃花「あーあ、最初は私だけだったのになぁ。まあしょうがないけどさ」

出久(いやもう、はっずかしぃぃぃ!!!!!)

出久は顔が厚くなったので、パタパタと手で仰ぐにであった...



メグ「ねえ、なんか腕に包帯に巻いてない...?」

出久「う、うん。実は特訓の時の怪我で」

陽菜乃「夏休み中も特訓しっかりしてたんだ〜でもちゃんと夏休みを過ごしたの?」

出久「充実した夏休みだったよ。それにまた強くなれたし...!」

桃花「もう!そう言う話じゃなくて、祭りを楽しもうよ!」

出久「そ、そうだね(デリカシーがなかったか...難しいなぁ...)」

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しばらく屋台で買ったりして回っていると、凛香と千葉を見つけた。

凛香「出久、来るなら行って」

出久「ご、ごめん。...どうしたのその量のぬいぐるみ...」

凛香の腕にはたくさんのぬいぐるみ。千葉はたくさんのゲーム機を持っている。

千葉「射撃をしてたんだが、簡単すぎて出禁を食らった...」

出久「納得...」

凛香「私は出久と回るから、千葉じゃあね。それとこの量は持って帰れないから女子で欲しい人はあげるよ」

倉橋「わーい、ありがと〜」


千葉「...どうだ、ハーレムは?」

出久「んー......まあ...難しいね、恋愛っていうのは...」

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出久「」

出久は目の前の光景に、たこ焼きを食べてる手を止めて固まった。

何故なら殺せんせーが、空いたスペースに屋台を何個も作り、販売していたからだ。つまり自分達は小遣い稼ぎに呼ばれたようなものだ...

出久「便利だな...」

有希子「殺せんせー、確かいつも月末はお金がないって言ってたから...」

目の前の光景はひとまず置いといて、また祭りを回ろうとした時...


「おお?デクの棒じゃねえか!」
「マジだ!おーい無個性ちゃん」

メグ「...まさか昔の?」

出久「たぶん...あの2人誰だか覚えてないけど...」

「なあ俺ら金がねえんだよ。貸してくれないか?」

出久「悪いけど、君らに貸すお金はないよ。ここは人が多いんだ。そういうカツアゲはやめといたほうがいい」

「てめえ、出来損ないのくせに良い度胸じゃねえか...!って、なんだかお前...女連れかよ。...ほぉ...お前には勿体ねえな」

そう言ってバカ2人はジロジロと女子達を見る。女子達は全員、絶対零度の目で拒絶している。

「へへっ、可愛いなぁ。俺らと来いよ」

桃花に手を伸ばそうとして、桃花がそれを払おうとすると、出久の手が下衆の腕を掴んだ。

「イデデデデ!?!?!?!ぎっ!?」

痛みで暴れたバカは腕を離された後、尻餅をついて倒れた。

「このゴミ風情がっ!?!?」


もう1人のバカが出久を殴ろうとしたが、出久はたこ焼きを食べていた爪楊枝をバカの眼球に当たる寸前に構えていた。



出久「僕のことはいいよ。けどね......大切な彼女達に手を出そうとするなら別だ......!」

「「ひぃぃ!?!??」」

出久の殺気を当てられたバカ2人は屁っ放り腰のまま逃げていった...

出久「...もう。なんで会っちゃうのかな、あんなのに...ごめんみんな、迷惑かけちゃ......ど、どうしたの!?みんな顔が赤いけど!?」


桃花「...だって、ナチュラルに“大切な彼女達”って...大切にしてくれてるんだな〜って///」


出久「あ゛(恋愛小説読んだせいだよ!!なんかこう、恋愛では相手を大切にすることがいいとか知っちゃったから!うわ、すっごい気まずい...)」




女子達(こういうのを当たり前のように言ってくれるから好き...///)

好感度は爆上がりである。

そして花火が上がる。その明るさで全員が赤くなっていることに全員が気づき、また恥ずかしさで誰も口を開かなかった...



殺せんせー「いやぁ稼ぎました。原材料費を差し引いても9月分のおやつは困りませんねぇ。それに...緑谷君も随分女子達をキュンキュンさせてましたねぇ〜。さて、君も楽しめましたか?明日からはまた勉強です。今日くらいは羽を伸ばして」
 
?「ーーーーーーーーー」
 





殺せんせー「...え?...E組を...脱ける...?」

二学期は普通には始まらないそうだ...


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一方戻って出久の方では

律「これがお祭り...とても楽しいです!」

出久「良かったよ。でも律は何も食べられないし...」

律「出久さんと一緒に回れるだけで十分です!」

出久「ん?そ、そう...?(言い方が...信頼って意味だよね...?)」


凛香「次元が違う女子まで...」

陽菜乃「え〜......狡いなぁ、携帯にいるってことは一番長くいられるってことでしょ?」

有希子「羨ましい...」

女子達は正直に羨ましいと思ったのであった...

 
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