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『自身』

作者:零那
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『虚空』



ただ眺めるだけの空には何もなく
此の命の意味すらなく
目的もなく生きることに疑問を抱く

何もなくても唯虐げられるだけの
日々に何の価値が在るというのか
死んだら終わりなんて言うけど
終わらせたいから
死を選ぶんだろう

あなたは私と同じ目に遭っても
尚生きろと言えるのか
耐えろと言えるのか
もう少しの我慢だと
言い切れるのか

なにもしてくれない大人達が
悪い訳じゃないのは解ってる
世の中の仕組み世の中の法律
どうにもならないことが
在るのは解ってるつもりだ

だからせめて生きることを
やめさせて欲しかった
せめて「生きろ」「死ぬな」
「我慢して」なんてのは
言ってほしくなかった

そんな日々も今は
遠い遠い昔話なんだと思える

 
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