サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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サトシ:「ここは右だろ!」
ヒカリ:「左よ左!」
ヒロシ:「ジャンケンにしようよ」
サトシ:「ここは右だって!こーゆー時は
男の直感の方向いてるってテレビで
やってたぜ!」
ヒカリ:「いーえ、左よ!だって
左から若干風が吹いてるもの!
風が吹いてる方向は奥に繋がってるって
テレビでやってたわ!」
サトシ:「風なんて吹いてないだろ!」
ヒカリ:「吹ーいーてーまーすー!」
ヒロシ(おかしいな、、壁の横で
こんな綺麗に分かれ道があるなんて、、)
サトシ:「ヒロシとコジロウだって
そう思うだろ?、、コジロウっ、
王冠眺めてないで意見言ってくれよっ」
コジロウ:「え?、、あぁ、右かな?」
ヒカリ:「でも本当は?」
コジロウ:「左(good)」
サトシ:「どっちだよっ」
ヒロシ:「ねぇっ、ちょっといいかな?」
ヒロシが介入して入ったした。
サトシ:「ヒロシは右だよな?」
ヒカリ:「左よ左っ。サトシと並ぶ時
必ず左に居るじゃないっ」
ヒロシ:「右か左かって言うよりも、、
多分、どっちも正解だと思うんだ」
サトシ:「え?」
ヒカリ:「え?」
ヒロシ:「斜面で続いていた道と、
この石で出来た壁、そして
そのわきにある2つの道からして、
多分2つの道は向こうの同じ方向から来た
ポケモン達が途中で岩を見つけて、それぞれが
この岩を避けて作った道だと思うんだ」
コジロウ:「同じ方向から来たポケモンが
二手に分かれて来たって事か?」
ヒロシ:「うんっ、、。だってほら、
今来た道より幅が少し小さくなってるだろ?
多分、この穴はディグダとダグトリオが
集団で移動したときに出来た道で、
ここで合流したんだよっ。ディグダ達の
集団移動に似た道の作りだからさっ」
サトシ:「なるほどっ」
ヒロシ:「ただ、問題はその奥。
ディグダ達の作った道の他に、新しい
道があるかも知れない。こんな高さの
道からして、ディグダは上下左右で
移動したんだ」
コジロウ:「上下左右で?」
ヒロシ:「うん、、、もしかしたら、
何かから逃げるように掘り進んだのかも
知れない、、」
三人:「!」
コジロウ:「逃げるって、、何からだよ?」
ヒロシ:「分からない、、けど、
この道はポケモンが作った道だって
言うのは本当だよっ。とにかく進んでみようよ」
サトシ:「そうだな!」
ヒカリ:「前進あるのみって訳ね!よーし!」
そして、サトシとヒロシは右、
ヒカリとコジロウは左を進んだ。
数分後、、、
サトシ:「あ」
ヒカリ:「あ」
ヒロシ:「やっぱりっ」
ヒロシの言った通り、2つに分かれた道は
壁の終わりと共に一本道に繋がっており、
四人は合流した。
サトシ:「本当だ!」
ヒカリ:「また広い道に出たわ!」
コジロウ:「、、見ろっ!さっきより
斜面が急になったぞ!」
合流した道は角度が急になっており、
地面は平行な岩の造りで湿っぽくなっていた。
ヒロシ:「綺麗な岩の地面、、これは
ディグダ達じゃない、、人工で出来た道か」
サトシ:「って事は、この下に何か
あるかも知れないって事か」
コジロウ:「行ってみよう!」
ヒロシ:「そうだね!」
ヒカリ:「、、、」
サトシ:「ヒカリっ、どうした?」
ヒカリ:「あっ、ううんっ。ちょっと
寒いなぁって思って、、大丈夫だいじょうぶ!」
サトシ:「そんな素肌出してる服じゃ
寒いだろっ、、、よしっ」
スッ(モンスターボール)
ポーンッ
ギャロップ:「ギャロッ!」
サトシはモンスターボールから
ギャロップを出した。
サトシ:「ギャロップ!ヒカリを
乗せてやってくれ!」
ギャロップ:「ギャロッ!」
ヒカリ:「あ、、ありがとうサトシ!」
ギャロップはヒカリを乗せた。
ヒカリ:「あったかいわ!」
サトシ:「じゃあ進もうぜ!」
四人は最深部を目指して進んだ。
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