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「学校、変える」

作者:占い師
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第7話 作戦開始

 
前書き
香奈美は自転車のカバーをとって、乗った。

「準備いいかな?宇宙食・・・だけだよね」

少し小さいバッグに宇宙食が入っているか確認して、学校に向かう。

「作戦成功するかな・・・あんな怠け者の蓮の考えた作戦なんて」

ぶつぶつ言いながら、やっと学校周辺に着いた。
キッズ携帯を見たら・・・11時58分。ぎりぎり間に合いそうだ。

キキー!!
学校に着いた。ちょうど12時。
3人はいるかな。いた。
真衣だけだ。あの2人はどこにいるんだろう。 

 
真衣だけってやばいじゃん。あいつらまだ寝てんのかよ!
まあいっか。真衣のところ行かないと。

香奈美は真衣のところに自転車をこぎながら行った。

「キキー!!到着!真衣、おはよう」

真衣は真剣な目だ。もう「作戦する!」みたいな顔してこっちをにらんでくる。

「真衣・・・?」
「おはよう。まずカメラを渡しておくよ」
「真衣は気が早いんだね」
「う、うるさい」

そしてこの3分後に蓮が到着、その2分後に比呂が到着した。

「2人とも、遅い」
「12時集合よ、なのにもう5分オーバーしてるじゃん」

「ごめん」
「つい、準備が遅くて・・・」

「えっと、12時から1時まで荷物チェックだったような。」
「じゃあみんな、持ってきたものを見せて」

リーダーの真衣が次々と話を進める。

「比呂は双眼鏡。持ってきた?」
比呂が双眼鏡を真衣に見せる。
「オッケー。香奈美は非常食だけど、飲み物は持ってこなくていいはず」
宇宙食だけど・・・と言いながら見せた。
「それはできる限りのことだね。それでオッケー!」
「俺は記録表!!」

みんなはうんうんとうなずきながら次の用に取り掛かった。

「みんな、準備して」
真衣の掛け声で3人は一斉に真剣な目になった。

「まずは比呂。双眼鏡で先生の様子を見て」
「・・・あ、先生たちが出てきた。これから散歩に出かけるらしいよ」
「多分帰ってくるのは夜だと思う」

すると真衣が言った。
「そうだよ蓮。公園が行先だから、遠いでしょ?」
「確かに!歩いて1時間以上かかるような」

               <30分後>

「あ、先生たちが校庭から出た」

その時間はちょうど1時直前だった。

「よし、出動するよ」
「うん」

「3、2、1、0・・・いいね。校舎の中に行こう」

タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ・・・・・・・・。
こんなに時間をかけていかなくてはいけないなんて・・・ダジャレみたいになっちゃった。

そしてついに、下駄箱の少し後のところに着いた。

よし、作戦開始だ。

みんなは黙って1人1クラスで教室に入った。

蓮が次々とカメラを取り付ける。
蓮は背もジャンプ力も高いから、脚立無しで一瞬で取り付けた。
「いいね。目立たないし」

次は真衣の入ったクラス。周辺に高くて丈夫な物が無かったので、机を次々と積んでその階段も作り、登って行った。
真衣は力持ちだったから、すぐに取り付けることができた。
「よし、作戦成功」

その隣は、香奈美が入った教室。カメラを取り付けようとするが、なかなか取り付けられない。
でも頭をよーーく使って取り付けた。
「頭を使わないとね~」

そして最後は比呂。
出入り口の近くにちょうど脚立があったので、それを使い取り付けた。
コードがたくさんあって慌てて1回脚立から落ちてしまったが、けがもなく取り付けることができた。
「ふ~。終わった」

4人は安心した顔で校庭に走り出した。

「作戦成功だね」
「全員きちんとカメラを取り付けることができた?外れないよね?」
「自身ばっちりだよ」
「これで変えられる・・・かも、しれないね」

そして4人は別れ、帰って行った。 
 

 
後書き
               <夜>

「もう帰ってきている頃かな?まあいいや、作戦成功したし。おかげでぐっすり眠れるよ」
「よかったわね。もう遅いから、寝なさい。おやすみ」
「みんなおやすみ・・・いい夢見てね・・・」

香奈美は独り言を言い、目をつぶった。

 
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