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オズのカエルマン

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第二幕その八

「いいわね」
「うん、ちょっとナターシャとのポーカーはね」
「あまりしたくないね」
「勝てないから」 
 男の子三人で言うのでした、そしてここでポーカーが終わりました。一番は神宝、二番がジョージ、続いてカルロスで。
 カエルマンはやれやれといったお顔で、です。こう言いました。
「僕が最下位だね」
「ううん、やっぱり目で」
「言ってしまうからだね」
「そうですね」
 神宝がカエルマンに答えます。
「やっぱり」
「そうだね、今度からサングラスをしようかな」
「カエルマンさんのサングラスですか」
「うん、しようかな」
「それ何か大変そうですね」
 神宝はカエルマンがサングラスをしている姿を想像しました、ですがいざ想像してみようとしてもなのでした。
 どうしても想像出来ないで、です。こう言いました。
「どんなお姿か」
「片目ずつ片眼鏡で、かな」
「そうなります?」
「うん、そうなるかな」
「やっぱり大変ですね」
「そうだね、けれどね」 
 カエルマン自身も言うのでした。
「実際そこまですると大変だよ」
「そうですね、どうしても」
「だからどうなのかな」
「難しいところですね」
「僕の悪い癖というか」 
 むしろとも言うカエルマンでした。
「蛙ならね」
「どうしようもないことですね」
「目が大きくて動くことはね」
 人間のそれ以上にです。
「仕方ないからね」
「じゃあポーカーは」
「そうだね、好きなんだよ」 
 ポーカーをすること自体はなのです。
「じゃあ負けてもいいかな」
「それでもポーカー自体がお好きなので」
「いいかな」
「そうされるんですね」
「下手とかはいいかなってね」
 考えつつ言うカエルマンでした。
「そうも考えたけれどどうかな」
「そうですね、そう言われますと」
 どうかと答える神宝でした。
「何をするかを考えますと」
「まずはそれが好きかどうか」
「はい、一番大事なのはそのことですから」
「上手下手よりもね」
「楽しんでいるかどうかですから」
「僕雨はポーカーを楽しんでるよ」
「それならですね」
 またカエルマンに答えました。
「いいということで」
「そうなるね、じゃあ」
「はい、それなら」
「これからもね」
 ポーカーをすると言ったカエルマンでした、そうしたこともお話してです。皆は夕食の場に向かいました。するとそこにはです。
 かかしと木樵、それにジャック達もいます。神宝はその彼等を見て言いました。
「皆さんもですか」
「そう、オズマ姫に呼ばれてね」
 かかしが神宝に気さくに答えます。
「それでなんだ」
「都に来られたんですか」
「そうだよ、実は私達もね」
 かかしは神宝に気さくにお話します。 
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