明日はきっと
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
チャプター7
「…へ!?」
「あの…だから…キス…」
――なんだこの女…俺の唇求めてんの…か…
彼がそんなことを考えていると彼女は返事がないことを了承したと思ったのか唇を重ねてきた。
「ん…」
さらにブイゼルの唇を無理に押し開けて舌を侵入させてくる。
「…!ぅ…ん…う…あぅ…」
10秒程度の短い接吻だったが彼は彼女の一部が自分の中に入ってくるのを感じていた。
ブイゼルは勃起こそしてはいないが胸の奥から熱いものがこみ上げてくるのを感じていた。
リーフィアが口を開く。
「私、この学校に入学してこのクラスに来てからあなたにずっと惹かれてました。だけどあなたは前期中間テストが終わってから勉強ばかりで全然他と干渉しなくなってしまって…なかなか思いを伝えることできませんでした。でも今伝えます。私、あなたのことが好きなんです。」
リーフィアは顔をできる限り赤らめながら言った。
ブイゼルは彼女を抱きしめていた。それも中途半端な力じゃない。できる限りの力で抱きしめた。
「あと私、あなたに謝らなければいけないことあります。今まで思いを伝えられなくてご…んぷっ」
彼女の言葉を遮ったのはブイゼルの唇だった。
やがてブイゼルは口を話す。二人の間に銀の橋がかかる。
「違う、違うよ。リーフィアは何も謝らなくていい。むしろ…謝るのは俺の方だ…今までお前の思いを感じてやれなくて…すまなかった…」
「その代わり、今日はお前の近くでいっぱいお前を感じてやるよ。それで…良いか?」
「…はい」
ページ上へ戻る