海戦型さんのつぶやき

 
つぶやき
海戦型
 
【ネタ】うちのアルベドさんがなんかおかしい件について
 モモンガは、VRMMO『ユグドラシル』のサービス終了の時を玉座で待っていた。
 最盛期は41人もいたプレイヤーたちも一人、また一人と減り、とうとう最後の一人になってしまったモモンガ。NPCたちがずらりと(数少ないけど)並んだのを眺めている際、彼はふとあんまり見覚えのないNPCがいる事に気付いた。
 白いドレスに黒い羽根、そして悪魔的な2本の角を生やしたスタイル抜群の女性。

(えっと……そうだ。確か設定魔のタブラさんが作った……アルベドだ、うん)

 このとき、モモンガはキャラ設定を開いてみて、最後の文章を書き換え……たりはせず、タブラさんと熱い討論を交わした思い出にふけったりしていた。

 そして、時計が23時の59分を過ぎ、ユグドラシルのサービスが終了した――その時、異常が起きた。

「――何だ、ここは?おいそこの骸骨。ルベドをどこにやった?」
「!?」

 突然、さっきまで微笑を浮かべていたアルベドが突然男口調で喋り出したのだ。
 こちらの驚きなど気にせずにアルベドはペラペラと喋り出す。CV山寺宏一で。

「まったく、せっかくあのいけ好かないCEOと契約してテスタメントになってまでして得た永遠の休息だったというのに……これは何の冗談だ?ルベド――ルベド!俺の陽電子!!何故共に居ない……俺にとって肉体など意味を為さない血と肉を詰め込んだ皮袋に過ぎん!!俺を切り離したのか……一つになった俺を!?」
(な、なんだこれ……あれ?アルベドってこんな設定だったっけ!?)

 アルベドは激しい身振り手振りで始終興奮したように声を荒げたかと思えば、酷く不安そうな表情をしたり怒り狂ったりと情緒不安定な様子で独り言を紡ぐ。その姿は、いっそ狂気を感じるほどだった。

「はぁ……はぁ……いや違う。違うなぁ、これは。U.M.N.コラムどころかU.M.N.そのものの形が全く変容しているじゃあないか!シメオンもある……器まで戻っている。ルベドのしくじりじゃない。もっと異質な………フ、フフフ………いいじゃないか!まだルベドを感じるぞぉ……遠くはないが、近くもない!!いいだろう!!永劫回帰など興味はないが、何度だってルベドの下に舞い戻ってやるさ!!俺は無限のテロメラーゼ……なぁに、ルベドは俺の兄弟だ。時間はあるさ、時間は……おい骸骨!!俺はルベドを探しに行かせてもらうが、構わんよなぁ?」
「え?!は、はい!!」

 突然話を振られて咄嗟にそう返事をしてしまったモモンガの姿を嗜虐的な笑みで見たアルベドは、つかつかと玉座を後にした。

「ククク……クヒャハハハハハ!!思いついたぞぉ?こんな下らぬ茶番に巻き込んだ奴を引きずり降ろし、ルベドの下での眠りより先にこの認識という名の幻想を星ごと砕いてやるか!!シメオンにはまだ解析したY資料もある。ルベドォ、もう一度俺達で世界を分かち合おう!!ヒャハハハハハハハ!!ヒャ、ヒヒッ、ヒャハハハハハハハハ!!!」


 その白き者は、外的要因による死を拒絶する。

「馬鹿な!!頭が吹き飛んだのだぞ!?何故復元される!!」
「バケモノめぇッ……!!」
「クク、いいぞ。良い余興だ!何事も障害なしじゃあ面白くないよなぁ!!」

 その白き者、狂気と妄念に囚われる。

「何故……何故モモンガ様を裏切ったのです!?アルベドぉぉぉーーーッ!!」
「その涙――美しいな。他者を哀れむ涙――この世で最も尊い液体だ。とは言え、お前にその資格があるのか?お前は悪魔。涙を流させ、混沌を良しとし、秩序を乱す!おかしいよなぁ、ええ!?ヒ、ヒヒヒヒ!!悪魔が涙だぞ、悪魔が涙だ!!」

 その白き者、目的のために手段は択ばない。

「この実体のない化物たちは、お前が呼び出したのか!?こんな、敵も味方も巻き込んでの狼藉を……いや、これは虐殺だ!!今すぐ止めろ!!そして――」
「ペニテンツィアジテ(汝悔い改めよ)か?……ハッ、厭なこった。それに、ルベドがなかなか見つからなくてなぁ、ストレス発散も兼ねてるんだよ。お前たちの命が、俺の掌で転がされるんだぁ、傑作だろ!!」

 そしてその白き者――赤を狂おしいほどに求める。

「ルベドォ、到着が遅いじゃないか!遅刻だぞ、お前の遅刻で何人が塩の柱になったかなぁ!?」
「アァァルゥゥベェェドォォーーーーーッ!!……………って、あれ?お前、アルベド……か?い、いやいやいや!!何でお前そんな亜人みたいな姿に、っていうか女ぁッ!?」
「肉体のくびきなど俺達にとっては些事でしかない!!さあ、融け合おう。絡み合い激しく求めあい!!そして、また一つになろうじゃないか!!」
「や、やめろ!!その姿でお前がそういうことを言うな!!よせ、おいったら!?ギャアアアァァァーーーーーッ!?」

 アルベドに襲われたガンマンの赤毛少年はその後「ごめんサクラ、ごめんモモ」と謎のダイイングメッセージ(?)を残したという。


 = =


というわけで、オーバーロードのアルベドをアルベド・ピアソラにしてみました。この前に引き続きゼノサーガネタです。
 
海戦型
 
久しぶりにやってしまった
新話投稿って何で最初は公開状態になってるんでしょうね……というわけで、「鐘まち」の書き終ってもない話をうっかりミスで公開してしまいました。申し訳ございませんでした。

しかも非公開にしたのにタイトルだけ消えないし。
何となく頭の中で「消せない罪」という曲が鳴り響いています。 
海戦型
 
【ネタ】キュウべえがエントロピー問題を解消するようです
 
 インキュベーターはとある星の生命体である。高度な技術を有し、感情はなく、個が全であり全が個という共通意識の下に行動している。その行動目的は主に増大する宇宙のエントロピーを引き下げる事で宇宙を存続させることにある。
 そんなインキュベーター――他種知的生命体の前ではキュウべえを名乗る――は、ある時広大な宇宙の中に「解析不能のモノリス」を発見した。

「ボクたちですら解明できない物質か………」
「分析によるとこのモノリス、計算上では宇宙の誕生以前から存在した可能性さえあるそうだ」
「どこにあったんだ?」
「太陽系第三惑星地球だよ。トゥルカナ湖の底、おおよそ300万年前の地層にあった」
「300万年前……地球人類が文明を築き始めたころと符合するね。関係性は?」
「不明だよ。もしかしたらこのモノリスから放たれる解析不能の波動のせいかもしれないけどね」
「それより、興味深い事が分かったんだ。このモノリス――『ゾハル』と名付けたこれだが、どうやら願望器のような性質があるみたいなんだ」

 ゾハルは知性を持った生命体に反応し、特定事象の確率を対象生命体の望む事象を強制的に導き出すことが判明している。更にゾハルはその事象変異によって発生したエネルギーポテンシャル変位――つまりエントロピーを物理的なエネルギーに変換できるそうだ。

 エントロピーをエネルギーに変化させる。これはキュウべえからすれば寝耳に水の事態である。
 今までキュウべえたちは知的生命体の絶望などの激しい感情をエネルギーとして回収してエントロピー終焉を先延ばしにしていた。これによって宇宙内部で使えるエネルギーの絶対量が増えて宇宙存続の期間が長くなる。そしてこれ以上のエネルギー効率が望めない事から、キュウべえたちの「魔法少女システム」は究極の形だと考えていた。

 だが、実際にはどうだ。このモノリスは本来宇宙の寿命を減らすはずのエントロピーを逆にエネルギーに変換するというのだ。エントロピーがエネルギーに変換されるというのは、例えるならば携帯電話を使えば使うほど充電が増えていくようなあり得ない状態。つまり、永久機関だ。
 まだ確かなことは言えないが、もしもこのシステムの利用方法を確立できればエネルギーの永劫回帰――つまり宇宙の無限存続だって夢ではない。

 キュウべえたちは研究に研究を重ね、ひとつのシステムを作り上げた。

「デウスシステム………とうとう形になったのか」
「知的生命体に反応する性質を利用して『生体電脳カドモニ』を生物と認識させ、さらにカドモニに外部から事象変異内容をインプットする。そうして事象変異によって発生したエントロピーを取り込んだゾハルはエネルギーを放出し、それを仮の器である『デウス』が取り込む。後はカドモニを通してデウス内部のエネルギーを使用すればいい。理論上はこれで完璧だ」
「これが完成すれば、ぼくたちの役割も終わるね」
「いいや、このシステムの防人としての役割が待っている」
「ところで……実験に地球の人間を立ち合わせるって聞いたけど、それはどうしてだい?」
「ああ……もしもカドモニで事象変異を起こせなかった時の事を考えて、ね。それにゾハルは地球にあったんだ。地球人にはぼくたちでは感知できない何かをゾハルから受け取るかもしれない」

 これで宇宙が救われる。そう考えるとさしものキュウべえも感慨という名の感情を理解する。

 実験に立ち会う少年――鹿目タツヤは、デウスがよほど珍しいのか釘付けになっている。彼が立会に選ばれた理由は、単純に地球で魔法少女をしている鹿目まどかから許可を貰ったからに過ぎない。彼女ももう魔女と戦わなくてもいいかもしれない事を知ると、「そんなスゴイことに立ち会えるのなら」と許可を出した。
 そして当のまどかは……『生体電脳カドモニ』としての改造を施され、ゾハルに組み込まれている。カドモニの材料として様々な素材が考えられたが、結局はソウルジェムの輝きがあるかぎり不死身である魔法少女が素体の第一候補に挙がった。理論上はソウルジェムの濁りもゾハルが吸収するため、魔女化の心配もない。使命感の強い彼女は、実験にあっさりと同意してくれた。

 そして、実験が開始された。

 それが、始まりの終わりで、終わりの始まりだとも知らず。
 皮肉にも、感情を排除したことで高度な生命体になったインキュベーターの予想もつかない形でシステムは暴走した。それは言うならば、まどかの残留思念とも呼べる、強すぎる想いが起こした悲劇だった。

「どういうことだ、こんな命令は入力していないよ」
「カドモニだ。カドモニの生体素子とフラーレン素子が自己判断で最も効率のいいエネルギー抽出方法を選んだんだ」
「わけがわからないよ。なぜこちらの命令を遮断しているんだい?」
「向こうはこの方法が最も効率がいいと判断したんだ。人間特有の……『よかれと思って』という奴だろう」
「しかし――では、素体になった鹿目まどかの思念が結論を歪めたというのかい?」
「確率が低い事象であればあるほどエネルギーは得られる。だが――よりにもよって最初から『確率ゼロの事象』なんてメチャクチャだ」

 世界があり得ない方向にねじ曲がる、「存在しない筈の事象」。
 事象変異の究極系、世界の改変、エントロピーを凌駕した願望がゾハルの波動を強める。
 無限に近いエネルギーが荒れ狂い、デウスシステムがキュウべえのコントロールを離れる。


「セフィロートの道が、開く。高次元が、世界に流入する」

《鹿目まどか。お前は何を望み、わたしを波動の場より引きずり降ろした》

『タッくんに………タッくんたち皆に未来が欲しいの。この宇宙に、未来が欲しいの』

「そんな……カドモニに組み込まれた時点でまどかの意識は消滅したはずなのに、何故!」

「………お、ねえ、ちゃ……?」


 ――そこから先のことを、生き残ったキュウべえ達は知らない。

 行き場を失ったエネルギーは暴走し、インキュベーターの本星をも完全消滅させるほどの破壊として宇宙に出現した。デウスシステムは完全に暴走し、その後、事態を知ったキュウべえの生き残りたちが技術の粋を尽くして停止させるまで銀河系を破壊し続けた。

 生存者、一名。
 名を鹿目タツヤ。

 これが、その後数千年に及ぶゾハルを巡った騒乱の最先(いやさき)だった。



 = =



というわけで、暇つぶしに『ゼノギアス』というゲームに登場するゾハルをキュウべえに渡してみました。何が起こったのか全部把握できた人はエラい。
 
海戦型
 
ほう
よくこのゾハルがゼノサーガ設定とゼノギアス設定を混合したものだと分かりましたね。実際にはゼノギアスのゾハルがトゥルカナ湖にあったかどうかは不明なのですが、サーガのゾハルがトゥルカナ湖で発見されたこととサーガが当初ゼノギアス第一部構想の星間戦争編を基に構成されたという事実からこのような後付設定を行いました。またサーガのゾハルは人間の意志に引き寄せられたかもしくは人間の意志に何らかの干渉を行っていた事が示唆されていますがギアスには確かそんな設定はありません。そもそもあの2作品はゾハルの設定からして異なるものですから。………え?そこまで聞いてないし言ってない?

ごほん、まぁそれはそれとして。
これ以上書いちゃうとシナリオの量が壮絶なものになってしまうから続けられるわけないじゃないですか(笑)。この流れで行くとタッくんがフェイでまどかがエリィ?そしてカレルレンがほむらって所でしょうか。しかしそもそもカドモニの素体はちょっと無理やりな設定なので、まどかはサーガで言うネピリムちゃんになってしまうかも。

ちなみに私はケルビナちゃんも好きですが、トロネちゃんの方が好みです。
ORヴェルトールの悪魔的デザインは男なら誰もが一度は惚れる筈。
あと、一家に一台と聞いてなんとなく「一撃殺虫!コスモスさん」というネタが出てきそうになりました。
「敵対グノーシスを確認。ヒルベルト・エフェクト展開!」
「それ唯のゴキブリだから!あ、ちょっと!?家の中でR・CANNON撃とうとすんなぁぁぁーーーーー!!」 
C.D./hack
 
海さん……
なぜこんな凄まじい完成度のをここで終了させたんだ……ついでに真ヴェルトールの方が個人的に好きですね。なんか言うと混乱(私はゼノサーガはプレイ済み、しかしゼノギアスはリアルで友達と後半からしかやったことがない、しかも小4)しそうなので伏せます。でもケルビナちゃんが可愛いのは隠さない。

とりあえず一家に一台、KOS-MOSさん下さい。ゼノサーガですねええ。 
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肩がー!
なんか妙に痛いので、2,3日執筆から離れて療養します。原因の一端が確実にパソコンのせいだし、疲労が溜まっちゃったんでしょうね……。あー、この骨が微妙にかみ合わない感覚が嫌だなぁ。

12日追記:療養してたら「例えばこんな生活は。」が日刊1位、週刊2位、月間10位になってました。どういうことなの……。

17日追記:投稿が進まないのに「例えばこんな生活は。」日刊週刊1位、月刊6位になってました。余計にどういうことなの……。 
海戦型
 
そんな時代もありましたね
高校時代は体育のあった日は3日に1日は足をつらせるほどに軟弱者でした。 
八代明日華/Aska
 
おやおや
お大事に……。

自分は体育の授業のせいで足がボドボドです。 
海戦型
 
ふと気が付くと……
短編オリジナル『異能があったって生活は苦しいんです!』が、日間オリジナル1位及び週間ランキング24位になってました。
なん……だと……!?まさか大分県立美術館に遊びに行っている間にこんなことになってるとは!正直投稿開始時は全く上がらなかったので、昨日の16位が最後の輝きになるものと思っていました。結構頑張って用意したものでもあるので、その苦労が多少は報われた気がします。

くそう、美術館でやってた「進撃の巨人展 WALL OITA」と「『描く!』マンガ展」の話をしようと思っていたのに……!

あ、「進撃の巨人展」は読んで字の如くの内容でした。ちょっと入場料高いけど、気合入ってますね。……あと私は行かなかったのですが、同時開催の360°シアターはかなり評判みたいです。行けばよかったかな……。 ↓超大型巨人の模型の手前に置いてあったヤツ
「超大型巨人だぁぁぁぁ!!」
「あれ?ベルトルトどこ行った?」
「なんかお腹痛いからトイレ行くって……」

ちなみに「マンガ展」の方は手塚治虫先生を初めとした日本漫画革命期の方々の原画やノートがあり、解説なども含めてかなり楽しめました。時代を追うごとの漫画の変化が分かりやすく解説されてますし、新旧様々な世代の漫画家さんの原画が置きまくられているので、個人的には巨人展より楽しめました。

ポスターにはゴルゴ13とよつばと以外に映ってなかったので迂闊にも誰が参加してるか確かめないままの突入になりましたが、HELLSINGのヒラコーの原画がタップリあったのは嬉しい誤算でした。しかし……改めてみるとヒラコーの画風って黒多いなぁ……(苦笑)。

という訳で、両方纏めて夏休みの思い出として心に仕舞う事にしました。 
海戦型
 
ありがとうございます!
ちなみに登場人物の中にはむかーしN.Cさんが言ってた「可逆性TS」で思いついたアイデアをこの小説用に改変したキャラが出てます。この場を借りてアイデア提供に感謝を。 
N.C
 
週間にも入ったんですか……すごい
おめでとうございます! 
海戦型
 
わぁい
短編オリジナル『異能があったって生活は苦しいんです!』が、日間オリジナル16位になりました。
二次創作でランキング乗るよりオリジナルのランキングに乗る方が難しいのでいつもより嬉しさ二割増しです。
実は結構前から内容自体は書き上がってたんですが、推敲やミス修正を延々と続けてたせいで随分公開が遅くなってしまいました。とはいえ、つぶやきで連載してた頃のものと内容自体はほぼ変わらないのですが……。

このサイトでは安定した閲覧者数が見込めないオリジナルは正直厳しいというか、そもそも注目度低いからなろうの方に行けよというか……まぁそんな状況ですから。ヒマが出来たら続き書きたいなぁ……。 
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しまった
まぁいっかと適当に「没ストーリー倉庫」の閲覧などのあれこれを解禁したら、オリジナルのランキングに勝手に上がり込んでました。一先ず原作に適当な言葉を入れて隔離します。なんか申し訳ありません。 
海戦型
 
発想を逆転させるんだ・・・・!
またまた個人的ゲーム感想。『大逆転裁判』クリアしました。わーい。

まず、うん。あんまり周囲には分かってもらえない事なんですが……
「ああ、逆転裁判帰って来たな」と思いました。

逆転検事シリーズ及び逆転裁判5をやってる間、ネット評価とかを見ると大好評なんですよ。確かにゲームとしての完成度的には結構な出来栄えでした。でも、その間ずっと私の心の中にはもやもやした思いがずっと立ち込めてたんです。

そう、1~4以降の逆転裁判には、実は生みの親である巧舟さんが関わってないんですよ。(レイトンVS逆裁は例外です)。だから何というか……キャラクターの言い回しや展開、笑いの質が分かりにくく低下してる感じがずっと否めなかった。後半に盛り上がりはあるんですが、足りないな……ってずっと思ってました。

で、現在の大逆転裁判は「話が短いし伏線回収してねぇ」と結構不評なんですよ。
今まで逆転裁判はナンバリングの向こうまで伏線を回すことはしなかったから、その辺がプレイヤーの戸惑いと不満に繋がったんでしょうね。

私は満足しましたけどね。私は大満足でしたけどね。

伏線?短い?確かに伏線は回収されてないどころか最後に増えたし、短いかどうかと聞かれればあと一話は欲しかったと思わないでもない内容でした。でもね………そんなことはどうでもいいんですよ。ええ、マジでどうでもいいと思っています。

コレだよ。

エスプリが効きながらも独創的なキャラと会話。

大胆かつ緻密、精緻にして大雑把なトリック。

何よりあの後半の熱さと犯人側の猛烈な諦めの悪さ!

私はですね……正直、このまま逆転裁判シリーズが巧舟さんの手から離れるようならこれ以上このシリーズは買うまいと思っていたくらい……この人のシナリオが読みたかったんですよ。謎を残したまま終了したゲームのエンディングを見つめる私は……「ああ、続編でも巧舟さんの物語が読める」という歓喜しかありませんでした。
それに、「成歩堂龍之介の冒険」の最後には「終」の文字が躍りました。「完」ではなく「終」です。これは、「成歩堂龍之介の冒険」は一つの物語としてまだ完結していないことを意味するのです。たぶん。

ありがとうカプコン。
ありがとう巧舟さん。
売上次第では残念ながら打ち止めの可能性もありますが………一ファンとして、続編を待っています。
 

それと、作中一度だけテキストに登場した「アヤツル」という台詞にニヤリと笑ってしまった理由が分かる人は友達になりましょう。 
海戦型
 
計画性のカケラもない犯行
やりたいことを全部やろうとしたら三作品更新という意味不明の事態に。しかも長続きしないのが目に見えている上にこれから「大逆転裁判」を攻略しなければならないという七難八苦。まさに計画性の無さが生んだ悲劇です。


しかしそれより衝撃なのが……この三作品の更新による見込み評価を、この前気まぐれで更新したもしチーの評価が大幅に上回っているということです。まだ伸び代があるというのか!?何て奴だ……化物め!悪魔!悪魔公!!ドラキュラーッ!!(他の作品の養分を吸っている的な意味で)
とっくに更新止めた筈なのに、調べてみると一日に少なくとも300近くアクセスがあるんですよ。更新した日は8000アクセスです。累計PV95万以上、UA累計22万突破……この数字が凄いのかどうかは微妙に判りませんが、最近「コレ本当に自分で書いたんだっけ?」とゴーストライターの存在を疑う日々です。 
海戦型
 
熱血モノは書けないくせに読むのは好き
「うしおととら」のアニメ放送を開始して暫く経ちますが、ウチの近所じゃ放送してません。前から気になってたけど断片的にしか読んだことないから観たかったのに……腹が立ったので完全版を買う事にしました。

うん、昔からこういうどシンプルで熱い話が何だかんだで大好きです。ワンピとかガッシュとか……私も熱くありたいものです。 
海戦型
 
ハトコに毛根を引き抜かれかけたことはあります
我が家は奇跡的にも本をダメにされたことはないですね。代わりに整理整頓されてないので次々に行方不明になるのが玉に傷ですが。
あの父ちゃんは確かにいいキャラしてますね。ああいうキャラクター、最近はそんなに見なくなった気がします。時代かなぁ……。 
efh
 
うしおととら と言えば
主人公の父親が良いキャラでしたなー。
そして本編も好きですが、巻末のおまけっぽいコーナーが好きでした。
あぁ全巻持っていたのに兄のお子様が扉付きの棚から引っ張り出して全損させていやがりました。
あぁ良いんだ。君の成長を思えばこのくらい……。そうか扉開けちゃえるのか……。割と固いんだがなぁ。
一緒に破壊されたGS美神もとても気に入っていたけど良いんだ。元気にお育ち……。 
海戦型
 
ひまつぶしpart.10 かきかけ
 
 湯気が立ち上る白米のツヤの輝きと、黄金色でホクホクのさつまいも。さつまいもは触感を重視してか皮が剥いてある。その上から降り掛けられる黒ゴマの三色が絶妙のコントラストを生み出す。黒い光沢を放つ上質な茶碗に盛られたそれを、銀色少女は箸でつまみあげ、その香りを吸い込んだ。
 さつまいもの甘い香りと米の放つ独特の優しい香りをゴマがきりりと絞める。
 箸の上の米はよく立っており、見るだけでその舌触りが楽しみになりそうだ。
 内なる衝動に駆られ、銀色少女は口の中いっぱいにそれを頬張った。

 瞬間、ほのかな塩味と共にホクホクほかほかの穀物たちの大合唱が舌の上に響き渡った。

「――おいひぃ!」

 浮かべる表情は、満面の笑みを除いてあり得ない。
 これがさつまいもごはん。これこそが食事――これこそが『美味しい』という言葉の意味。
 名前を忘れた銀色少女は、ぶわりと噴き出る唾液と食欲の赴くままに、茶碗のごはんを粒一つ残さずに食べきり――空になったお茶碗を力強く雄大に突き出した。

「んぐんぐ………おかわりっ!!」
「あぁ、うん。本当よく食べるね……」
「そりゃ30年ぶりの好物ですもん!」

 雄大は、若干引き攣った笑顔と共にそのお茶碗に本日4杯目のさつまいもごはんを丁寧によそった。
 結局彼女の食欲は留まることを知らず、三合炊いたさつまいもごはんのうち8割強が彼女の胃袋に収まった。その食欲、驚異的。
 ただし、ご飯を口いっぱいに頬張っては幸せそうに頬を緩ませる彼女の姿は、どこかハムスターを彷彿とさせた。



 = =



 困った時は大人に相談。子供に可能な最終手段である。

「という訳で、どないしましょか教頭先生」
「そこで私の所に話題を持ってきたという驚愕の事実に動揺を隠せませんねぇ……」

 いきなり身元不明の少女を連れてやってきた入学生に、剣武洞学園の教頭先生はハンカチで冷や汗を拭った。普通に警察沙汰だけど、素手で有剣者をボコった学生と一対一なので下手に逆らえない。

「仕方ないじゃないですか!信用できそうで頭良さそうでこの手の話を聞いてくれそうなのが教頭先生以外思いつかなかったんですよ!」
「全部根拠が曖昧じゃないですか……もう、校長だけでなく生徒まで私に苦労を!」

 懐から取り出した胃薬らしき錠剤をガツガツ齧り始めるちょっと危ない校長先生とは裏腹に、銀色少女は窓の外に興味津々で「おお!」だの「ああ!」だのとよく分からない感嘆詞を上げている。流石30年前の女、現代社会の変わり様には敏感らしい。

「すごい……こんなテッコンキンクリばかりの町初めて見た!」
「鉄筋コンクリのことを言いたいのか?」
「そう、それ!うちの近所には木の家しかなかったから初めて見た時はビックリしたの!」



 
海戦型
 
あれれー?おかしいぞー?
と、書くとどうもワザとらしいように感じますが……おかしいのです。
何故か、自分の小説が、自分のユーザーページのお気に入り更新に表示されてるんです。
当然ながら自分の小説を自分でお気に入りなんて悲し過ぎる自己満足機能はこのサイトにはないので、なんか仕様変更でもあったのかな?と訝しんでおります。 
海戦型
 
申し訳程度の宣伝
「【短編集】現実だってファンタジー」の新しい話を投稿しました。
うん、それだけです。今回はちょっと違うことを試してみました。
内容は読んでからのお楽しみという事で。 
海戦型
 
なんとなく納得いかない事
他作品の設定や技をそのまま流用して、しかもタグにもつけているのにそれをオリジナル作品の分類に入れてるってどうなんでしょう?パロネタやオマージュ元がある程度ならともかく、それをオリジナルの欄に並べるのは違和感があります。

という、それだけの話です。オチなし。うだるような暑さで頭の回転が…… 
海戦型
 
ちょっと気になること
ハーメルンと暁で同時投稿してる作品を時々見るんですが、正直割合で言えば結構面白いのが多いと思っています。何故かと言うと、片方のサイトで手ごたえを掴んでやってくるからクオリティが安定してることが多いからでしょうね。

ところが、そんな作品でも何故か「片方のサイトでしかウケてない」というのを見かけるんですよね。
あれは何なんでしょうね?サイトの傾向が何か違うのか、それともあっちで知ってるからこっちはいいやと
いうような二者択一の所為でウケないのでしょうか。
私は作品管理が面倒という理由からヨソのサイトではほとんど活動していないので、実働データがありません。誰かデータを収拾した人がいたら、情報くれたら嬉しいな。 
海戦型
 
アットノベルスですか
知ってはいるけど殆ど通わないサイトです。昔はいろいろと問題があったんですね。
今の暁で更新毎2000アクセス以上あったら多分ランキングに居座るくらいの評価ですから、差が露骨なのが分かります。

しかし、アクセス数はサイトの規模に左右されますが、片方のサイトではランキング上位に食い込んだこともあるほど注目された小説がもう片方で他作品にあっさり埋もれるのは不思議です。 
黒猫大ちゃん
 
ハーメルンの詳しいデータは取ってないな。
 オイラが居た頃のハーメルンはユニアクしか分からなかったし。
 ハーメルンに居た時は『蒼き夢の果てに』が40話まで。居たのは3カ月。ユニアク10万程度。
 会員数が1万程度の頃だから、ハーメルンの方が圧倒的にアクセス数が多かったです。

 ちなみに、もっと正確な数字があるのはアットノベルスの方。
 居たのは10カ月足らず。総アクセス数が17万程度。
 ……実は暁よりも少しアットノベルスの方が上だったりします。
 同時に連載して居た頃は、アットの方は更新した日に二千以上のアクセスが確実に有りました。

 もっとも、アットノベルスは文字化けが酷くて、急に一カ月以上アクセスが不可能に成る、とか言う事が有ったので……。
 ハーメルンから移動した理由はナイショ。やる気がゼロになるような事が有ったのです。

 まぁ、私も二か所で同時連載は出来ませんね。一時的にアットと暁で同時連載を行いましたが、アレはキツかったです。
 アットの方の文字化けの手直しが……。 
海戦型
 
今日も今日とてどうでもいい話
偶には何かタメになる話しろよと言われそうな程にどうでもいい話を量産するのも私の趣味です。

ファンタジーとSFなら本当はSFが好きなんですよね。
まぁだから何なの?ってな話なのですが、超個人的に、ファンタジーは面白いけど納得いかない時があります。今回はそう言う話です。

例えば神様や英霊。最近は現代に神話や英雄譚を持ち出してくる作品や、直接的に存在する神を主眼に置いた作品が目立つようになりました。神様が出てきて派手に力を振るって嘗ての神話をネタにいろんなことをやる、なんてのもあれば、神の力や血、遺伝子を受け継いで滅茶苦茶強いというのもあります。英霊云々に関しては今更指摘するほどの事でもないですね。実はお前の父は云々かんぬんなんてファンタジーではよくあることです。
対してSFには神などいない。……という訳ではありません。割と神も出てきます。しかしそれは神話とかで出てくる荘厳な神という訳ではなく、言うならば人知を超えた特異存在や、或いは人自身が作り出してしまった手の付けられないものを暗喩しているといいますか、神と直接呼ばれずとも神に近しい存在として描かれます。英雄の存在が特別扱いされることはあったりなかったりで扱いとしては軽めです。

纏めてしまうと、ファンタジーの神や英霊は過去へとさかのぼり、SFの神は未来へ向いています。一概にすべてがそうとは言えませんが、前者は過去を掘り下げることで深みが増すのに対し、後者は大抵予測不能の方角へと話が膨れ上がります。

また、武器やテクノロジーに関しても違いがあります。
ファンタジー作品では古代文明の遺産や伝説の剣とか、過去の神秘や栄光に頼る傾向にあります。古代のなんとかが復活して、対抗できるのは伝説のなんとか剣!とか、古代の飛行船的乗り物を使えば敵の本拠地に行ける、とか。あとラスボスは大体過去の陰画に囚われている場合が多いですね。
対してSFは、作品によっては過去の遺物に頼る展開もありますが、基本的には持ち前の技術力で全力対抗しようとします。新型爆弾を使えば倒せるけど、数が用意できなかったから大切に使え!とか、もっと直接的に言えば決戦兵器の類とか。或いはそのようなテクノロジーそのものが敵になることもありますが、敵と味方のどちらかは大抵未来志向です。

こちらもまた過去と未来のどちらに向かうかで別れている部分が大きいです。まぁキャラクターたちは未来を求めて色んなものを求めたり捨てたりするので物語の終着点は結構似通っていますが。

それはさておき、私は個人的に過去へ向かうのは好きじゃありません。
過去は過ぎ去ったものです。ロマンを感じるのはいいし、参考にするのもいい。けどそれは掘り返して頼りきるものではないです。それがないと今の危機を絶対に乗り越えられないなんて、そんなのは運任せでしかありませんし、過去の栄光を現代の人間が突破できない理由が全く分からない。
そりゃ失った技術や想いの所為で苦戦することはあるでしょうけど、過去の人達は何も持っていない所からその壁を破る術を模索したわけで、それと同じことを現代の人だってやるはずです。なのに過去の人だけ成功するのは道理に合わないと理不尽に思うのです。

過去の凄まじい存在から何かを受け継いでいるから強い、という流れも内心では「なんだそれ」と感じる時があります。英雄だって神だってテクノロジーだってスタート地点があるはずです。そのスタート地点に今を生きる人が立てず、過去の系譜を継ぐことでしか強くなれないなんておかしいじゃないですか。
何でそこで過去に頼ってしまうのか。過去は過去で現在は現在、未来は未来です。全ては連続していますが、必ず繋がっている訳ではありません。肝心な部分の根拠が自分の与り知らない大昔にあるのは、現在を軽んじすぎてるんじゃないかとよく感じるのです。

………とまぁ色々と書きまくりましたが、結局これは私の一面的な物の見方でしかないので、あくまで納得いかない「時がある」です。ただ、そういう感想を覚える作品が段々増えてるのでそんなことを考えただけでございます。

以上、「過去に頼ってねぇで自力で解決しろよ!!」ってな話でした。 
海戦型
 
たまには異世界チートについて考えて見たり
私は別世界から全く違う技術・思想形態を何らかの方法、あるいは偶発的な理由で持ち込むことになり、戦闘能力や知識面でチート状態になる展開を取り敢えず異世界チートと呼称してます。前からちょっとずつ研究を進めている分野ですがそんなに芳しくもありません。

で、その過程で前からちょっと疑問に思ってたことがあるんですが……この前呟きでちらっとそれに似たようなコメントを見かけたような気がするので、せっかくだから偶にはお喋りしようかなと。

異世界まで行ってバリバリに専門知識だの細かい知識だのを駆使して快進撃を進めるチートなお方。しかし、ちょっと待て。例えば転生で向こう側に知識を持ち越したからといっても、覚え間違いや忘れてしまったことがあるんじゃないの?書いてる作者は分からない事があったら本でもパソコンでも使って調べられるけど、向こうに行っちゃった人は自分の記憶力だけが頼りですよね。そもそも知らなかったことだと解決の仕様もありませんよね。

つまり、忘れちゃった場合と知らなかった場合、積むのでは?もしくは画期的な方法を取らずその世界の定石を取らざるを得なくなるのではないでしょうか。
異世界トリップのパターンでも、やっぱり記憶違いとかがあったらすごくマズイのでは?なにせあっちは異世界ですからね。間違えていたとしても確認取れませんよね。元専門学者とか完全記憶能力でもない限り、この問題は絶対付き纏うと思うのです。

人間の記憶はコンピュータじゃないし、コンピュータだって何かの調子に忘れちゃうことがあるんだから、それが人間に全く起きないって言うのはおかしい話です。
「これは物語だから」って割り切ってしまうのならばそれはそれでいいですし、理由付けがあるのならばそれもいい。でも、特に何の理由もなく完璧な知識行使ができるというのは傍から見ててもちょっと気味が悪い。
私はたまに忘れてしまってポカする程度の方が人間味があって魅力的だと思います。

(ここから蛇足)

そーいえば転生前の記憶が頭の何所にあるのかっていう問題も考えたことがありました。人間の脳の記憶容量は140年分くらいらしいので、じゃあ記憶の量が140年オーバーしたらどうなっちゃうんだよって事です。前の記憶が消える?頭がパーン?魂の情報なので平気?うーん……その辺は自分で決めるしかないですね。

まぁそれはさて置くとして。
何故かその当時色々と異世界チートを考えた結論として、私は「主人公にスマホ持たせれば全部解決じゃね?」という答えに到りました。後になって思い返すと多分『金色のガッシュ!!』に登場するアンサートーカーという能力を可視化したかったんだろうなーと思います。

調べれば大抵の事は出てくる。
困ったら見返してチェックできる。
魔法世界とかなら頑張れば充電できそう。
異世界には絶対なくて、現代っ子ならでは。
何故電波もない筈の異世界で通信できてるのか、と問われれば、その答えを物語の重要な秘密として伏せておけば別の方法でも利用できます。これだ!と思いました。(←アホの結論)

こうして出来上がったキャラが新樹咲真(ニキ サクマ)というキャラでなのですが、未だに私の作品群でほぼ出番なし。どこかで使ってやろうとその時を待っています。何なら誰かが代わりに使ってくれればそれはそれで面白いですけど。 
海戦型
 
はっ……!?
敵って、ほとんど書いたことないような気がする……オリキャラで構想くらいはあるけど、書くところに全然至ってない……。しかも大体が和解するような……敵とか味方とか二元論的な戦いはあまり書いたことがないような気がします。

設定的に物語内のキャラでは絶対勝てない子はいるけど、あれ大団円で締めるから主人公と和解しちゃうし。
もう一人……ターミネーター並のタフ+超絶戦闘能力+主人公への偏愛+自己進化で笑いながら主人公周囲の人間をバンバン殺したり傷付けていって最狂なんですけど、行動が全部主人公の為なので本当は絶対的に主人公の味方で、最後まで悲しいくらいに主人公の味方で、主人公もそれを判ってるから何もかもがどうしようもないみたいなのは考えたことがあります。
 
八代明日華/Aska
 
自分は
主役よりも敵をチートにしたいです。

こう、どう足掻いても絶望、結局最後まで勝てなかった、みたいな展開。 
海戦型
 
まぁ
普通はそうならないこと前提に物語進めているんでそんなに起きることではないんですが、どうもチートを見ると「制限しなければ……」と規制を強める御仁が私の頭に住みついているのです。

ちなみにサクマくんは特異点存在なのでチートじゃないけどどこの世界でも何かしらやらかしちまうキャラです。原案世界では世界征服しちゃうし、パラレルでは地球滅ぼす系ヤンデレに愛されてしまったり、友達の余計な茶々で世界に超能力を固着させるきっかけになったり………なんだコイツ意味わかんない。 
村雲恭夜
 
まぁ、確かに~
忘れた或いは知らない状況下に置かれた場合は詰みゲーっすね~。まぁ、うちの闇神様と雷神皇も別作品の能力とか使ってますけど、何れも全部チートな事で手に入れたもんですからねー、忘れたらヤバいけど、片や管理者片や身体半分データで構成された人間だから忘れたくとも忘れらんないから大丈夫なんですよね。
……まぁ闇神さんはインデックス並の記憶力に値する能力【百科事典(エンサイクロペティア)】があるからまさに無類のチートなんですがね……。どうしてこうなった俺のオリキャラ。 
海戦型
 
何事?
なんか、さっきから小説を読むときにちょくちょく「キャッシュ作成中」が出てきますね。ページ更新すると消えますけど。お知らせであったサーバーメンテと関係あるんでしょうか? 
肥前のポチ
 
安心しました
このまま継続してサーバを監視するつもりです。 
海戦型
 
メンテお疲れ様です
起きなくなったようです。 
肥前のポチ
 
今はどうでしょうか?
さっき変な感じだったので少し調整を入れてみました。 
海戦型
 
ひまつぶしpart.9
 
 朝、ふと目を覚ますと女の子が横にいた。
 今までの娯楽小説やアニメーション、漫画で一体何度この定型的な展開が繰り返されただろうか。
 何度、何人の男がこの展開を踏み、そして混乱の渦にたたき起こされたのだろう。
 これは世界そのものが抱える永遠の命題にして、呪い。許されざる事象変異。
 人類が文化を持つ限り繰り返される永劫回帰(ツァラトゥストラ)の語りかける魔の運命。

 その運命が今日、一人の男の運命に毒蛇の如く絡みついていた。

 ……物理的に、腰に。

「ふっ!くっ!………だ、駄目だ……!鉄骨でも巻き付けられたみたいに動かない……!!」
「にゃむーん………むにょぴー……」
「どんな寝息だそれ……!?」

 同世代の女性に裸で抱き着かれているなどという精神衛生上あまりにもよろしくない状況から必死で脱却しようと努力した雄大だったが、銀色少女の腕はがっちり固定されていてピクリとも動かない。ボウリングの球で野球ができる程度には筋力に自信がある雄大の手でも引き剥がせないとなると既に鋼鉄並みの強度である。
 肝心の少女はというと、未だによく分からない寝言を呟きながら雄大の身体に抱き着いている。
 むにゅ、と彼女の胸の谷間が変形するのが見える。腹筋の辺りに伝わる艶めかしい柔らかさが雄大の理性を大いに揺さぶった。このままではR-18の暖簾を自分の意志でくぐってしまいそうである。や、くぐらないけど。

「もしもし!もしもーし!?お願いだから起きてくれませんかぁーー!?というか誰!?マジで誰なの!?」
「んんん………さつまいもごはんを……しょもうしまふ……」
「段々とフリーダムな寝言になってきたぞこの子!?」

 その後、ひょっとしてお腹減ってるの?と推測した雄大が彼女を引きずったまま奇跡的に持っていたサツマイモでサツマイモごはんを炊くことで、やっと彼女は目を覚ました。

「はっ……さ、さつまいもごはんの香り!?30年ぶりのホクホクさつまいもごはんの香り!!」
「や、やっと目を覚ましてくれたか……ハイ、服着て。俺のお古のシャツだけど、これ着たらご飯食べさせてあげる」
「ん!分かった!」

 あっさりと俺から手を放した銀色少女は素直に服を受け取った。
 あれ、ものすごく物わかりがいい。とりあえず彼女の着替え風景を見ないように後ろを向いて待つ。
 なにやらどたんばたんと騒がしいが、雄大は辛抱強く着替えを待った。さっきも可能な限り少女の肢体を見ないように気を付けてシャツを渡したのだ。これ以上目の毒なのは遠慮してもらいたい。

 待って待って数分後、肩をちょんちょんとつつく感触に、俺はやっと服を着たのかとため息をつきながら振り返る。
 そしたら、そこにシャツの頭を出すところから腕をはみ出した謎のクリーチャーがそこにいた。うごうご動きながらシャツのあちこちに頭や腕らしきでっぱりが移動しているが、うーんうーんという困ったような唸り声が漏れるばかりで一向にちゃんと着られる気配がない。

「着かた、わかんない……着せて」

 子犬が震えるようなか細い声を聞く限り、本気で着れないらしい。

「………分かった。取り敢えず、せめて後ろ向いてくれ。俺の心の平静の為に」
「ん」

 不思議なシルエットのまま後ろを向く銀色少女から一旦シャツを脱がす。少女が驚くほど無抵抗なため、逆に変に落ち着かない気分になった。別に変な事をしてる訳ではないんだが。
 女性らしく華奢でシルクのような白い肌がむき出しになり、雄大は思わずそっと目を逸らした。背中からとはいえ裸の女性を至近距離で見るというのは、それはそれで変な背徳感があって落ち着かない。と――雄大は、そのまっさらな背中を上った先、ちょうどうなじの近くに何か黒い文様のようなものがあることに気付く。

(これは、神秘数列(ステグマータ)?変だな。神秘数列を刻む場所は掌で統一されている筈なのに……なんでこんなことろに?)

 どうやらこの少女もまた、ソードシステムの適用を受けた自治区に関わる人間らしい。
 神秘数列の場所こそおかしいが、システム適用を受けている以上はシステムに関連する場所で暮らしていた証拠だ。ということは、彼女はこの町の住民である可能性が高い。
 ……となると、彼女がどうやってこの部屋に入ってきて、何故裸で毛布の中にいたのかが謎でしょうがない。泥棒なら部屋で一夜を明かす必要はないし、特殊性癖……とは考えづらい。というか考えたくない。他に考えられるのはやはり――

「ねえ、まだ?」
「あ……ごめんごめん。両手を上に挙げて?」
「ん!」

 その「ん」って返事は口癖なのか?と思いながら、雄大はどうにか少女にシャツを着せた。重ねてジャージも渡してみたがやっぱり上手く着る事が出来ず、涙目でこちらを見てきたので仕方なく手伝った。まさかこの年になって同年代の女の子に服を着せることになるとは………銀髪少女の肌色が精神力と忍耐力をガリガリ削っていく。
 当たり前といえば当たり前だが、雄大とて健全な男の子。この他人から見たら限りなくセクハラな行為を好き好んでやれるほど神経は図太くない。

(くぅぅぅぅ……こういうのは屋敷の召使いとか!そういう人間のやる仕事じゃないのか!?ああでもこの子を裸のまま放置しておくのはなぁ……しかも他人に見つかったらそれはそれで犯罪者扱い確定!結局俺がやるしかないのか……!)

 ふと、昨日に統舞が厄介事の予感を察知していた事を想い出した雄大は、言われるがままに動く銀色少女になんとかジャージを着せる事に成功した。


 = =


「……それで」
「?」

 こてんと小首を傾げる銀色少女に俺は質問した。

「君はいったい誰なんだ?」
「あたし?あたしは………人間だよ」

 すごく真剣な顔でさも重要な事のように、ものすごく当たり前の返答をされた。
 いや、そうじゃないんだ。こっちが聞きたいのはそう言う意味じゃなくてね……。

「うん、そこは見れば分かるから……ええと、名前は?」
「名前?名前…………」

 少女は俯いて考え込み……考え込み……余りのレスポンスの悪さに「ひょっとして俺のこと忘れてる?」と質問しようか雄大が悩みだした数分後、涙をいっぱいに溜めた悲痛な表情でこう告げた。

「どうしよう。あたし、自分の名前忘れちゃった………!!」
「散々待たせておいてそれかぁぁーーーいッ!!いや、大変な事態ではあるけどね!?」
「ええっと、ええっと………だめ!やっぱり思い出せない!!」

 必死で思い出そうと頭を抱えて知恵を絞るが、やっぱり思い出せないのか銀色少女は困り果てている。そんな彼女の扱いに俺も困り果てているのだが。この子、もしかして……

「記憶喪失、なのか?」
「違うの!記憶はあるから!」
「違うんかいっ!てっきりお決まりのパターンかと思ったよ!」

 こういう時に記憶喪失というのは物語ではそれなりにあるパターンだが、違うらしい。
 しかし自分の名前を忘れるなんてそんな器用な事できるだろうか?この子、実はものすごく記憶力が低いのだろうか?、などと失礼千万な事を考える。当の少女はぐすぐす鼻を鳴らしながら落ち込んでいる。その落ち込みっぷりたるや、身体にカビやキノコが生えてきそうな勢いのどよんとした空気に押し潰されている。

「長い事自分の名前を名乗ることがなかったから忘れちゃっただけなの!!うぅぅぅ………せっかく30年ぶりに人の姿に戻れたのにぃ……恩人に名前すら教えられないなんて!!」
「そうだな。それは不幸な事だ……30年ぶりに人の姿に戻れたのに………………………………ん?」

 はて、たった今とても奇妙なワードが聞こえたような……?
 いや、多分何かの危機間違いだろう。多分記憶が混乱してあらぬことを言ってしまっているのだ。迷える哀れな仔羊なのだ。彼女のような存在にこそ救いが必要なのだろう。アーメンハレルヤエロイムエッサイムである。うん、聞き間違い聞き間違い。

「訳の分からない実験の所為で体が剣に変わって30年……食べる事も飲むことも出来ずに、ただ見えて聞こえるだけの毎日……死にたいと思っても死ねずに生き続けているうちに、記憶が摩耗してたんだ……」
「や、聞き間違いだよな。30日とかの間違いだし剣の形の何かに閉じ込められて怖かったとかそういうのだよな……」

 そう言いながら、雄大は今、必死に探している物があった。
 あれが……寝る前まで持っていた実剣が見当たらない。包んであったバスタオルは毛布の中にあるのに剣だけない。そして、剣の代わりに目が覚めたら銀髪少女は毛布の中にいた。

 雄大の頭の中でかちかちと摩訶不思議な情報が組み合って形になっていく。
 剣に変わった、という話と剣のない現状。消滅した剣と、剣になっていたという少女。
 服――剣なら服など来ている筈がない。鉄のような腕の硬さ――剣なら当然鉄だろう。
 30年と言っていたが、剣にこびり付いた汚れは10年や20年のものにしては黒ずみ過ぎていた。

(はははいやいやまさかね?まさかそんな、偶然の符合だろう)

 変な汗がダラダラ出てくる。いや、いやいや。人が剣になるなんてそんなファンタジーみたいな話、この世界にある筈は――と考えて、あ、と固まる。
 ソードシステムは、人の意志などという曖昧なものを剣として実体化させる意味不明な技術だ。
 そう、その実態はほとんど知られていない訳だから――彼女のうなじにあった『神秘数列』にそのような機能がある可能性は、否定できないのではないか?

「ファンタジー、あった……」
「なまえ~……なまえ~……ハッ!!さつまいもごはんを食べれば思い出せるかも!?30年ぶりのごはん~~~!!」

 家のどこかから見つけ出したしゃもじとお茶碗を掲げて炊飯器へ向かう銀髪少女を前に、雄大は考えるのが面倒になって思考を放り出した。
  
海戦型
 
業務連絡
鐘まち7話と8話なんですけど、冷静に読んでみたら普通に順番逆だったので修正しました。更新速度早めるとこういうことしちゃうから怖いです。つでに誤字修正。
何だか最近妙にランキングの後ろらへんをウロウロしてる鐘まちですが、ぶっちゃけ最終話までのシナリオはざっくり決めています。問題はそこまでたどり着けるかどうかです。 

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