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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
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出てくるところに攻撃を向けて何かする前に止める。
空間跳躍を使わずにくるのなら、真正面から叩き伏せる。
憑依させることで青行燈を構成する全ての妖怪の力を使い、あらゆる事態に対応して、魔王を圧倒していく。

そして、自分が不利であることに気付いたのか、マクスウェルは動きを止めて弓形にのけ反って絶叫をあげ、周囲の熱を奪い始める。

「WEEEeeeeLAAAAaaaa!!!」
「これは・・・ウィラさんには絶対に会わせず、ここで殺さないと。」

そう言いながら、湖札はマクスウェルを観察する。
そして、その場が寒冷地にでも来たのではないかという位に冷え込み、壁には霜と氷柱が降りてきたところで・・・湖札は、自分の中にある知識から一つの可能性を見つけた。
そして、マクスウェルがその熱を体内にため込み始めたところで、その可能性は確信へと変わる。

「・・・集めた熱を使った地爆、ですか。それはさすがに、被害が大きいですよね。」

湖札はかなり冷静にそう判断し、一つ深呼吸をして憑依を解除。青行燈を呼び出し、牛蒡種へと変化させてマクスウェルを捕らえる。
さらに一輝の檻と自分の檻を一時的に融合させたことで一時的に移すことのできた機尋もだし、湖札が与えた神格によって、マクスウェルを完全に捕らえる。

「GE・・・LA・・・!!!」
「無駄ですよ。牛蒡種は青行燈から創り出した偽物みたいなものだけど、その分あらゆる妖怪の霊格をもってる。機尋も、相手を捕らえるという事に特化した妖怪。さらに、機尋には神格を二つ(・・)与えてあるから、空間すら飛ばせない」

そう言いながら、湖札は右手をあげる。
そして・・・一輝から半分を受け取り、自分の中で一体丸々が封印されている歪みの力を、解放する。

「疑似創星図、起動!」

空に向けて伸ばしたその手は、怪しい青色に輝く顎に覆われた。
見た目は、狼が一番近いであろう、顎に。

そしてそのまま、捕らわれながらも逃げようとしているマクスウェルに向けて走り、

「知へ変え喰らいつくせ、◆◆◆◆◆◆・・・!」

おおよそ人体に発音できない、全ての生物に発音できないはずのその名を唱え、マクスウェルの腹に突き刺す。
その瞬間、マクスウェルが情報へと変換され、顎に喰われていく。
マクスウェルという名が、存在が、姿形が、マクスウェルというもの全てが情報となって顎に喰われていく。
そして・・・ついに、それが内包していた熱すらも情報に変えて喰らい尽くし、マクスウェルの魔王は完全に消滅し、その瞬間に何かが、コッペリアへと流れ込んだのだが・・・それはまた、別の話。

「ふぅ・・・これで、マクスウェルは片付けた。後はタイミングを見計らって兄さんに合流して・・・」
「オイ、今のは何だ?」

と、湖
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