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アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
30話
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パルスはヴァジュラどころか、プリティヴィ・マータの群れですら黙らせるような規模らしく、蒼穹の月でユウ達の撤退を手伝ったのもそれを使ってだったらしいしな。
ならばヴァジュラが警戒するのも当然か。さて、警戒が解けるまで待つのはいいんだが、どうやらイザナミ達がザイゴートを見つけたらしく、アリサの神機のものであろう銃声が聞こえてくる。
それをヴァジュラも聞きつけたらしく、イザナミ達の方へ移動し始めた。
全く、どうしてこう俺にとって都合の悪い方へ……ああ、いつものことか。
仕方ない、少々勿体無いが仕方ない。俺は片腕だけ具足に変化させて、パイルバンカー用の杭をセットする。この杭は打ち込んでから対象の内部で爆発させる使い切りなので、その分のオラクル細胞を消費する事になる。
これはディアウス・ピターやらあのレベルの奴らとやり合う為の物だが、仕方ない。ヴァジュラと言えど声を上げさせないように倒すのだ、この位はした方がいいだろう。
本来は具足でブーストをかけたパンチで倒すつもりだったが、力加減やらを調整する時間が惜しいのでバンカーで倒させてもらおう。
ヴァジュラにこちらを向かせる為に神機を投げ、その刃を胴体に突き刺す。あまり深くは刺さらなかったが、ダメージはあったようでこちらに顔を向けて、威嚇の咆哮を放とうとした瞬間、その顔へバンカーを突き刺して間髪置かずに杭を打ち込む。
打ち込まれた段階で既に顔は崩壊、杭が爆発すると共にヴァジュラの体の前半分が爆散した。
少々オーバーキルだが、必要な素材であるヴァジュラの毛とマントは辛うじて残ったので良しとしよう。さて、アリサ達が帰投用の装甲車に戻る前に、必要な素材を剥ぎ取って、車の素材入れに入れておくとしよう。
全く、せっかく美味い料理を食って腹を満たしたのだが、その分のオラクル細胞を使い切らされるなんて、割に合わない仕事だったな。





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