第7話 運動会です(後編)
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「見事な統率だな………」
フェリアが驚きながら呟いた。
というより、ここにいるみんなが驚いていると思う。
何故なら………
「投げる係!!休まずひたすら投げまくれ!!誰か!!加納の所がボールが無くなってる、補充を!!」
キャロにエローシュと呼ばれている男の子が皆に指示を出し、それに皆がキチンと従っている。
その動きに誰もが迷いの無い。
「こんな1年生がいるのだな…………」
「ええ、流石にこれは驚きね…………」
夫婦(まだだけど………)仲良く並んで見ていた、ゼストさんとメガーヌさんも驚いている。
そしてそれ以上に…………
「キャロとルー、何であんなに投げ方が綺麗なんだ………?」
「俺も初めて見る………」
桐谷が驚きながら俺に聞いてくる。
2人はとても綺麗なスナップスローでボールを次々と投げている。
その動きは熟練のセカンドを思わせる。
「一体誰が教えたんだ?」
そう思ったとき、ふと一人の人物の事が頭に浮かんだ。
野球好きで、野球がとても上手い奴……………
心当たりのある人物を見ると………
エッヘンと大きい胸を更に強調させているライがいた。
パンパン!!
これで2回目も終了です。
1回目は圧倒的大差で1組が勝ちました。
2回目は、他のクラスも私達のマネをしようとして更にバラバラになり、私達以外のクラスのカゴには玉が殆ど入っていません。
数えなくても分かるほど、圧倒的勝利です。
「73、74、75…………」
そこで私達のカゴが空っぽになりました。
20位で勝利が確定し、そこからみんなで盛り上がってます。
『勝者、1組!!』
結果が出ると、盛大な拍手が湧き、私達は…………
「「「「「「「「「「いやったー!!!!」」」」」」」」」」
更に盛り上がりました。
「みんな、よくやってくれた!!」
クラスの場所に戻り、エローシュ君がみんなに言います。
「今日の玉入れは俺達の完全勝利だ!これもみんなの協力あっての事だ!!本当にありがとう!!!」
そう言ってみんなに頭を下げるエローシュ君。
「何言ってるんだよ………」
「そうよ、私達はエローシュ君の作戦に従っただけ」
「そうだぜ、今回の一番の功労者はエローシュだ!!」
「みんな…………」
「みんな、エローシュを胴上げするわよ!!」
夏穂ちゃんの号令の元、みんながエローシュ君を囲み、持ち上げました。
「おい、みんなやめろって………」
「行くわよ!!ワッショイ!ワッショイ!」
「「「「「「「「「「ワッショイ!ワ
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