暁 〜小説投稿サイト〜
MUVLUVにチート転生者あらわる!?
第二十話
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
く、泣き続けていた。暫く唯依をあやしていると、泣き疲れたのか眠ってしまった。
使用人の方が客間に布団を敷いてくれたので、そちらに唯依を寝かせると言って連れて行ってくれた。

「しかし、悠斗もやるな。こんな可愛い子達を虜にするなんてな」

不動のおじ様が、行きなりそんな事を言い出す。

「全くですね。若い頃の貴方にそっくりですね」

冷や汗を大量に流す不動のおじ様。心辺りがあるのだろうな。

「オホン!しかし、良いのか家の愚息で?月詠家ならば、男など引く手数多だろうに?」

「不動様。ご子息様程の男児は、このご時世なかなかおりませんよ」

「そうですよ。悠斗は年下ではありますが、非常に良い男です。むしろ、あやつ以外の男と結婚しろと言われたら、自害する覚悟はあります」

「ハア〜。月詠家の者は、皆意志が固いからの〜。ワシが説得しても無駄な様だしな」

不動のおじ様が、またため息を一つ吐いた。
何やら哀愁が漂っていた。

「まあ、良いじゃない。悠斗が月詠家に婿入りなんて良い縁談よ。それに当人同士で了承してるんだから、親が文句を言ったてどうしょうもないわよ」

京さんが間に入ってくる。義母様と呼ぶ日が来るのだろう。今から、言っておくか?

「ハア〜。ワシから月詠家の当主に話をしておく。真耶ちゃん、真那ちゃんは、仕事に戻って良いよ。護衛の仕事があるんだから」

「分かりました。其れでは失礼します」

「ありがとうございます。其れでは失礼させて頂きます」

私と真那は二人に別れの挨拶をして不動家を後にした。


(今思えば、良い思い出だな。しかし、悠斗の奴は何時になったら、祝言をあげるつもりなんだ?)

そんな事を考えていると、1台の黒い車が近づいて来た。

「やれやれ。やっと来たか」

車が私の前で、止まった。運転手が降りてきて、後部座席のドアを開く。車から悠斗が降りてきたのだった。




真耶sideout



悠斗side



帝都城内に入って、暫くしたら車が停止した。
運転手が降りて、俺の座っている側のドアを開けてくれた。

「不動准将。着きました。此方からどうぞ降りてくださいませ」

「ありがとう」

車から降りると、月詠真耶大尉が出迎えてくれた。

「お久しぶりです。不動准将」

「久しぶりだね真耶さん」

敬礼して、出迎えてくれる月詠大尉に笑顔で返事をする。

「そ、其れでは案内させて頂きます(くっ!相変わらず笑顔が、素敵過ぎるだろう)」

「よろしく頼むね」

「では、着いてきてください」

月詠大尉の後ろをついて行く。駐車場から、ハンガーを通る。何気なくハンガーの方を見ると、不知火が置いてあった。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ