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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第26話 GETだぜ!
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やっぱり俺は火織のことが好きなんだ。だからこんな中途半端な気持ちのまま黒歌姉に手を出したくない! そんなことをしたら後で絶対黒歌姉のこと傷付けちまう! ……でも今のも十分傷付けちまったかな? 放課後部室で顔合わせづらいな。こんなことになるんなら松田と元浜の誘いに乗るんじゃなかった。







 剣道部の部活が終わった後調子が悪いと言って帰ろうとしたんだけど、漫研が終わって迎えに来た龍巳と白音ちゃんに無理やりオカルト研究部の部室まで連行されちまった。部室にはもう黒歌姉がいて、いつも通りに振る舞ってはいたんだけど……やっぱりちょっといつもと違うな。部長たちは気付いてないようだけど幼馴染の俺や姉妹の火織たちは気付いてる。火織は普通に疑問に思ってるみたいだけど……龍巳と白音ちゃんはこっち睨んでるな。こいつら何かあれば全部俺のせいとか思ってないだろうな? まあ今回は俺のせいなんだけど。……とにかく後でどうにかしよう。

「さて、全員揃ったわね? 今日はいつもの仕事はお休みにするわ」

「お休みですか? 何かあるんですか?」

「ええ。そろそろ新人の皆には使い魔を持ってもらおうと思うのよ。皆問題なく契約を取って来れるようになったしね」

「使い魔ですか」

「ええ。あなたとイッセーには少々特殊とはいえ使い魔がもう既にいるけれど、黒歌に白音、それからアーシアにはいないでしょう?」

 確かにそうだな。火織には俺が上級悪魔になるまで龍巳が使い魔で付いてるし、俺にもレイナーレがいる。まあこちらもそのうち使い魔でなくなると思うけど。となると普通はどうやって使い魔を持つのか今から見ておく必要があるな。

「あ、部長、悪いんだけど」

「あら? どうかしたの黒歌?」

「もう私と白音には使い魔がいるにゃん」

 と言った黒歌と白音の腕の中にはそれぞれ黒と白の子猫がいた……って、え?

「あ、あなた達いつの間に……?」

「この間学校帰りに捨てられてるところを保護しました」

「なんか昔の自分たちを見ているようで放っておけなかったにゃ。で、思わずその場で契約しちゃったにゃ。やり方はイッセーがした時の見て覚えてたし」

「っていうか私も知らなかったんだけど」

「ん、我も」

「あれ? 姉様たちにも言ってませんでしたっけ?」

「はぁ……、いい? あなた達は力はどうあれまだ駆け出しなんだからそういうことは主の私にひとこと言いなさい?」

「ニャハハ、それはすまなかったにゃ」

「すみませんでした」

「次からは気を付けなさい」

「そういえば部長、部長の使い魔はどんなのなんですか?」

「私のはこれよ」

 そういうと部長の手元に赤いコウモリが現れた。

「私のはこれです
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