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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第26話 GETだぜ!
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いにでも行ったのではないでしょうか?』

 先輩たちが来ちまった!

「(ふふ、イッセーったら前あんなにお仕置きしたのにまだ懲りてなかったのかにゃ?)」

「(い、いや黒歌姉、俺は……)」

「(ねえイッセー。イッセーはお姉さんたちの着替えをのぞきに来たのかにゃ? それとも……私の着替え?)」

ザラッ

 !? く、黒歌姉に首筋舐められた!? 舌がザラッとした感触なのはやっぱり猫又だからか!? ってそうじゃないよ俺! っていうかなんだこの状況!? ロッカーの外では先輩のお姉さま方が着替えていて、ロッカーの中では黒歌姉と密着してるって一体どこのゲームだ!? まるっきり龍巳の好きなシチュエーションじゃねえか! 俺も好きだけどさ! っていうかさっきから黒歌姉が俺の体に全身を擦りつけて来るんですけど! おまけにずっと首筋をピチャピチャと舐められててさらに息を荒げてる! 黒歌姉興奮して、いやもしかして発情してるのか!? や、やばい、このままじゃ俺の理性が……ってヤバッ!

 俺はあることに気付き慌てて、でもさり気なく腰を引くけど……

ニヤ

 だから笑顔が黒いって黒歌姉! なんかさっきより黒くない!?

「(ねえイッセー)」

「(は、はい! なんでしょう!?)」

「(どうして腰を引いたのかにゃ?)」

「(な、なんのことでしょう?)」

「(ふーん、誤魔化すんだ。じゃあ聞き方変えてあげるにゃ。どうして前かがみなのかにゃ?)」

「(それ質問の意味一緒だよ黒歌姉)」

「(なんだ、ちゃんと分かってるんじゃない)」

「(……あ)」

 しまった、俺嵌められた? 黒歌姉は俺の耳元に口を持って行き

「(ねえイッセー、すっきりしたいかにゃん?)」

「(な、何言ってんだよ黒歌姉!?)」

「(分かってるくせに。私が女になってイッセーが男になる、ただそれだけのことにゃん)」

チロッ

 うあっ……首筋に加えてさらには耳まで……

「(ねえ、イッセー)」

 黒歌姉、そんな耳元で息をかけられながら喋られたら俺の理性が……。でもその次に聞こえた黒歌姉の言葉は

「(イッセーは私のこと……どう思ってるの?)」

「(!?)」

 今にも泣き出しそうに震えていた。

「(ねえ、イッセー……)」

「(黒歌姉、お、俺は……)」

パタン

 ! い、今の音は! ロッカーの隙間から外を確認してみるけど先輩たちは全員着替え終わったのか更衣室には誰もいない!

「ごめん、黒歌姉!」

「んにゃ!?」

 俺は黒歌姉を押しのけロッカーを飛び出し更衣室から駆け出す。あ、危なかった。危うく状況に流されちまうところだった。黒歌姉のことは嫌いじゃないけど
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