暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第19話 赤龍帝の逆鱗
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 この鎖、全部連続した一本だぞ!? もしかして魔法で作られたものか!? 俺じゃあこれを切る手段もないしアーシアを助けられない! クソッ! 戦闘を全部任せて、その上アーシアを助けることも出来ないなんて俺完全に足手まといじゃねーか! こんな事なら部長に言われた通り部室にいるべきだったのか!?

「……いや、まだだ! プロモーション! 戦車(ルーク)!」

 これで俺の力はさっきまでより上がったはず! それに俺にはまだ神器(セイクリッドギア)が、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)がある!俺は瞬時に左手に赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を呼び出した。でも俺はまだ1回も赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を動かせたことはない。こんな土壇場で動かせるのか? いや、動かすんだ! 部長は言っていた。想いの力が神器(セイクリッドギア)を動かすと! 今がその時なんだ!

「動け! アーシアを助ける力を俺によこせ! 神器(セイクリッドギア)!!」

『Dragon booster!!』

「動いた!」

 確かに動いた! 手の甲の宝玉の部分が光り出したぞ! 確か部長たちの説明では赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)は俺の力を10秒毎に2倍にしてくれるはず。

『Boost!!』

 これで4倍! 俺はアーシアを縛ってる鎖を掴み思いっきり鎖を引きちぎろうとする。

「……んぎぎ!!」

 でもビクともしない! クソッ! 4倍でもダメなのか!? 元の俺が弱すぎるからダメだってのか!?

「もっとだ! もっと力をよこせ!!」

『Boost!!』

これで8倍! でも……まだちぎれない!

「イッセーさん……もう……」

「諦めんな! 必ず助ける! だから諦めないでくれ!」



ぴきき……



 その時、本当に小さな音、普段なら聞き逃してしまうような小さな音が鎖からした!

「こっのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! ぶっ壊れろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

『Boost!!』

 そして



バキィィィィィィィィィィィン!!



 鎖がちぎれた! それと同時に足元でかすかに光ってた魔法陣も消えた! 儀式が止まったんだ!

「助かったぞアーシア!もう大丈夫だ!」

「イッセーさん!!」

「おっと」

 アーシアが急に抱きついてきた! うあ、柔らかい物が胸に……

「……楽しそうですね、お兄ちゃん」

「おわぁ!? し、白音ちゃん!? いつからそこに!? っていうか堕天使は!?」

すっ

 白音ちゃんが指差す方向を見てみると……天野さんが口から血を垂らしつつ膝をついていた。目立った外傷は見当たらないけど……確か白音ちゃんが使う仙術って内臓のみ
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