暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第12話 四面楚歌
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「じゃあ、白音は?」

「……最初はほんとにお兄ちゃんが出来たと思っただけでした。あの頃はようやく普通に暮らせるようになって、黒歌姉様以外にもたくさんの優しい家族が出来て、もう他に何もいらないって思えるくらい幸せでした。……でもある時から気付いちゃったんです。お兄ちゃんが他の女の子と親しくするのを見ると嫌な気持ちになるんです。姉様たちにでさえそんな気持ちになるようになっちゃったんです」

「……嫉妬、したのかな?」

「はい。少しして私はこの感情が嫉妬なんだって気付きました。それからはもうお兄ちゃんのことしか考えられなくなっちゃって……」

「それで好きになったと」

「……はい」

 お兄ちゃんを取られたくない感情がそのまま恋心ににゃったのか。白音らしい可愛い理由ね。

「黒歌姉様はなんでお兄ちゃんを好きになったんですか?」

「次、黒歌お姉ちゃんの番」

 う〜ん、今更だけどちょっと困ったにゃ。

「言わなきゃダメ?」

「ダメ」「ダメです」

「…………れ」

「? 何ですか?」

「黒歌お姉ちゃん、聞こえない」

「……ひ」

「「ひ?」」

「……一目惚れ」

「「一目惚れ!?」」

「あ、あんま大きい声出さないでよ。恥ずかしいな〜」

 だから言いたくなかったにゃ。

「ひ、一目惚れでお兄ちゃんのこと好きになったんですか!?」

「納得いく説明」

「説明……って言ってもほんと一目惚れとしか言えないのよ。……まあしいて理由を上げるなら笑顔が素敵だったから……かな? 笑顔の浮かべ方なんかもう忘れかけてた時にイッセーに会って、彼の笑顔を見てたらなんか幸せな気分になって、それで私もいつの間にか笑えるようになってて……。それで私も笑顔で人を幸せにできたらなって……。ああもうっ! おしまいおしまい! この話おしまい!」

 想像以上に恥ずかしいにゃん! こんな話題振るんじゃにゃかった!

「黒歌姉様がいつも笑顔でいる理由がわかりました」

「黒歌お姉ちゃん、かわいい」

 んにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!! 妹に可愛いって言われるとか! 私もうダメ! 恥ずかしくて死n……

「「「!?」」」

「何!? これって……結界!?」

「あっちの方角。光の気配。多分堕天使」

「そっちからお兄ちゃんの気配もします!」

「「「イッセー(お兄ちゃん)が危ない!」」」







   ☆







 天野さんが投げた槍が俺に迫る。駄目だ、速い。避けられそうにない。俺、死ぬのか? こんな訳のわからない状況で? まだ火織に気持ちを伝えてもいないのに? そんなの嫌だ! いやだイヤだ嫌だ! こんなの納得でき
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