暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第0章 平穏な日常と新たな家族
第5話 ヤツが来た!
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見てるだけもつまんないしね。

 余談だけど外に出るときは私か龍巳が常にイッセーの傍にいるようにしている。赤龍帝に引きつけられた人外がイッセーに害を成さないようにするためにね。まだドライグが目覚めていないからといって油断はできない。原作では大丈夫だったはずだけど、私と龍巳がここにいることでどんな変化が起こるかわからないからね。その点、龍巳がついていれば万が一などありえないし、私でも龍巳が駆けつけるまでの時間稼ぎができるくらいには強くなった。理由は去年から始めた人と人外の身体能力の差を埋める方法の実践ね。龍巳に心配をかけたくないので、ゆっくりじっくりやっている。その甲斐あって、生身では話にならないけど、斬魄刀を持ってなら下級堕天使相手なら短時間粘るぐらいのことはできるようになった。

 この身体能力を埋める方法を龍巳に初めて教えた時も、彼女はたいそう驚いていたっけ? 私の発想はかなり大胆かつ危険だったからね。龍巳も最初は反対していたんだけど事情が事情なのでその方法を実践するときは龍巳が常に立ち会うこと、決して無理はしないことを条件に認めてくれた。今は毎晩次元の狭間で修行の前に龍巳の蛇の力も借りて実践している。

 それから私は龍巳の蛇は飲んでいない。理由は2つ。私の体が蛇に耐えられるかわからないこと、それから私の体から無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)の気配が漏れるのを防ぐためよ。龍巳本人の気配はいいのかって? そちらも万全。私が魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)で自作した気配遮断の封印具をつけてもらってる。封印具と言ってもつけた本人の気配を遮断する小さな黒い蛇なんだけど。龍巳はそれをブレスレットのように手首に巻いて普段過ごしている。蛇は決して動かないので、今のところはちょっと趣味の悪いアクセサリーで通っている。龍巳は気に入っているみたいだけど。

 さて、話を戻しましょうか。剣道場を普段より早く出た私は今家の近くの公園を突っ切っている。公園を出た先にあるコンビニに寄るためよ。普段買い食いなんてしないんだけど今日はあまりにも熱く、また普段剣道場で振舞われるスポーツドリンクも飲んでいないため、もうのどが渇いて仕方がなかったから。正直家まで保ちそうにない。

 だけど私は公園の出口に差し掛かったところで思わず足を止めた。珍しい光景が目に飛び込んできたからだ。

 それは今時珍しい紙芝居をしている光景で、何人もの子供たちがその紙芝居を食い入るようにして見ていた。今の時代なかなか見られない微笑ましい光景ね。そんな中よく見ると子供たちの中に龍巳とイッセーもいた。二人で仲良く肩を並べて、まるで寄り添うようにして紙芝居を見ている。ふふ、あんな歳の子供に使う言葉でもない気がするけど、なんだかいい雰囲気だね。イッセーったら、いったいいつの間に龍
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