暁 〜小説投稿サイト〜
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DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
第四話
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底力なんて見えませんから……というか自分でも驚いてるんですよ」
「だろうな」

 これだけの破壊をもたらすハクガの本質……。

 カズはかつてハクガに何があったのか知らないが、一体彼に何があったのだろうか……?

 その思案の間にも、影の蛇たちは塵へと回帰させられ続けるのであった。



 ***



 一方、正攻法で影の蛇たちを破壊する一行もいた。シャノンと刹那の兄妹である。

「オラオラオラオラァッ!!今日の僕は機嫌が悪いんだよ!!!どけや蛇ども!!」

 二本の巨剣を振り回して、蛇たちを吹き飛ばす。彼らの耐久値はチリ紙に等しいので、ビットをかすれさせるだけで消えてくれるのもうれしい。

「せぁぁぁっ!!」

 刹那の鎌が銀色に発光し、蛇たちを根こそぎ狩って行く。蛇や竜などのモンスターに有効なソードスキル、《ハルペースラッシュ》。影の蛇たちにも有効だったようだ。

「何が目的だかは知らないが……この程度で僕たちを止められると思ったら大間違いだぞクソどもが……ッ!!」

 悪態は、なかなか消去されない影の蛇に対する悪態だ。シャノンは意外とがまん弱い。同時にひどくケッペキショウだ。完璧主義でもある。『嫌われる人間のトップ3』を極めていると自負するシャノンにとって、この状況はまさしく嫌がらせ以外の何者でもなかった。

「お兄様!」
「分かっている!!くそっ……このクソどもがぁァァァァッ!!」

 ガシャガシャガシャッ!!と音を立てて、ビットが二刀に連結する。黄金の輝きを纏う巨剣を振り払い、《帝王剣》《太陽剣》複合ソードスキル、その最高位の物の一つを放つ。

「《シャマシュ・スヴァローグ》――――――ッ!!」

 二柱の太陽神の名を冠した破壊の一撃は、蛇たちを蹴散らしてシャノンを先へと推し進める。「僕に束縛は効かない」という、自負からくる圧倒的な意志の力でスキルディレイを叩き潰し、さらに連撃する。

「《アメンラー・インティカ》ァアアアアアアアッッ!!!!」

 黄金の光の奔流が、影の蛇たちを吹き飛ばす。それだけではない。爆心地を中心に、大地が抉れていく。

 近い。何かが近づいてくる。僕の中に力を満たす何かが。

 興奮が冷めない。ああ、このままならなんだって叩き潰せる気がする。

「刹那!行くぞ!」
「はい、お兄様!」

 荒々しく妹に叫び、シャノンは足を進める。従順な妹の態度が、少しだけシャノンを冷静にさせた。

 きっとこの興奮は、ひどく危険だ、と――――――――――。



 ***



 《白亜宮》の通路は、純白の一色だ。だが、その最奥部には、一か所だけ、凄まじい重圧で封印されている部分がある。ありとあらゆる神威と心意を以てして封
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