暁 〜小説投稿サイト〜
I want BRAVERY
18話 Tartar sauce
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


「彩君」

 私はどうやら、ゲームでセリフのあった場面以外では発言する気が失せるみたいだが、彩君相手では別らしい。

 ゲームではいなかったキャラ。
 暗超楓はどういった存在なのだろうか。

「先輩のこと?」

「うん」

「桐条先輩+先輩=劣化山岸」

「・・・役に立たないわね」

「あぁ、足しか引っ張らない」





「『リーダー』を決めておく。俺と彩は強さが違うからな、お前達3人で行動するときのリーダーを決めろ」

「ハイ!ハイ、ハイ!俺!」

「髭・・・お前にそんな芸当ができるとでも?」

「なっ!彩、俺っちを舐めてもらっちゃぁ困るぜ!任せろ!」

「・・・お前が『任せろ!』って言った時に、よかった試しがない」

 弱点にズバリだ。

「稲城。お前がやれ」

「えっ・・・お、女の子ッスよ!?」

「こいつは実戦経験者だ」

「え、私もですが?」

 そこでゆかりが発言する。

 そういえば、ゆかりは既にペルソナ召還ができたのだった。

 となれば彼女はシャドウとの戦闘経験があるのだろう。

「お前は・・・無理だ。向いてない。不適だ」

「ちょ、真田先輩ひどくないですか!?」

 ひどい。
 今のはひどい。

 女の子というのは傷つきやすいんだ。
 そこはもっとオブラートに言うべきだった。

「何回誘ってもタルタロスに来ないお前が悪い」

「先輩の人の良し悪しはそこで決まるんですか!?」

「当たり前だろう?」

 しかも理由が最低だった。

「え?え?ちょっと、ちょっと待って。俺だけ?俺だけ実戦経験ないの?」

 順平が若干無視されている。

 なんとかフォローしてあげたいけど、今の私にそんな気力は沸いてこない。
 何故だ。




 で、結局は私がリーダーになると。
 ここらへんはゲームに沿っている。

 というか、私がリーダーじゃなければ主人公としての存在が危ぶまれる。

 私の視界は、ふとあるものを捕らえた。

(あれは・・・ベルベットルーム?)

 私は無意識の内に契約者の鍵を取り出し、差し込んだ。
************************************************
誤字、脱字、矛盾点がありました報告お願いします。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ