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I want BRAVERY
18話 Tartar sauce
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参加できていなかった。

(こ、これは・・・ある意味主人公補正?)

「おぉ・・・中もスゲェな・・・」

「はぁ・・・何度入ってもこの気味悪さには慣れないわ」

「そうか?俺はわくわくしてきたけどな!」

「はいはい。それで被害被るの俺なんですから、大人しくしといてくださいよ」

 彩君が熱くなっている真田先輩を落ち着かせていた。

 それにしてもスゴイ。

 なんだってこんなスゴイところがシャドウの巣なんだろうか。

 将来こんなエントランスのある家に住みたい。

 私の愛の巣。

 いいかもしれない。

 案外、このタルタロスに住むっていうのもありかもしれない。

 いや、駄目。

 水なんかないだろうし、何より影時間しかないなんて、意味がない。

 私は一人変な思考回路へと入る。

「今日の探索はお前達三人だけで行け」

「3人・・・私もですか!?」

 何故驚く。

 ゆかり、それはネットゲームでいうヒーラー。

 パーティーで必須のジョブだろう。

 そんな重要な役目のゆかりが待機だとでも思ったのだろうか。

「なんだ岳羽。前からそう言ってただろう」

「えぇ〜。チョーダルイってばぁ〜」

「岳羽さん。俺らも後ろから付いてくから」

 なんか、ゲームとは違い、ギャルっポイ感じの雰囲気を出しているゆかり。

「いや、駄目だ彩」

「なんでです?」

 ピクリと顔が引きつる彩君。

「俺達二人は別行動だ」

 シャドウボクシングをしながら語る真田先輩。

「・・・マジか」

 彩君に暗いオーラが。

「彩君・・・」

「・・・あ”?」

 一瞬で顔が般若のように。

「私達二人は別行動だって・・・キャハっ♪」

 どこを聞き間違ったんだ。

 真田先輩は『俺達二人』と言ってただろう。

「おい、明彦と彩はいざという時のために、ここで待機だ」

 キリッとした表情で言うドS女。

 一体どうしたというのだろう。
 何故そんなドヤ顔なのだろうか。
 
「なっ!?美鶴!どういうことだ!俺は今日!戦いに来たんだ!戦いに!」

「黙れ。私が待機と言ったんだ」

 彼女のことは今日から女帝ということにしよう。

「・・・」

 沈黙する真田先輩。

 熱い視線を彩に送る女帝。

 なんだかわからないが、彩君のハーレムは案外もう完成間近なのかもしれない。

 だってあの女帝が既に落とされているのだろうから。

 ただ、この現実世界でハーレムを認めさせるのは苦労するに違いない。


「私と暗超でここから通信でナビゲートする」

(あれ?根暗女もバックアップ?)
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