【ゼロの使い魔】編
028 ≪竜の羽衣≫のあれそれとカレとカノジョの関係
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今ユーノとやっているソフトは多人数で巨大なモンスターを狩るゲーム。……設置した爆弾を爆発させたら討伐対象のモンスターが猛々しい断末魔を上げながら息絶えた。
「……そういえば、ボク達が揃って死んでシュウ≠ヘどう思ってるかな」
ユーノは何かを探る様に訊いて来る。
「……さぁな。でも、後悔してるかもな。多分だが」
「シュウ≠セけ来れなかったもんね。あの時」
……姫川 秋夜(ひめがわ あきや)。本人の望み通りに、シュウ≠ニ呼んでいた。シュウは俺とユーノが中学生に上がった時に初めて会った男で、俺の当時の外見と口調から、俺の事を不良だと思ったのか出会った当日に絡まれた。そして色々あって──喧嘩とか喧嘩とか喧嘩があって、ついぞ意気投合してしまった。何故か。
「シュウとの出会いは強烈──と云うか、前時代的だったな」
「ああ、最後は黄昏時の川原の土手で殴り合ったんだっけ?」
「昭和のヤンキーか!? って突っ込まれたもんな」
……そこで気付く。未だに過去──前世を吹っ切れてない事に。それも、俺だけで無くユーノも前世を吹っ切れて無いようだ。
「止めようか」
「そうだね」
俺とユーノはほぼ同時にPSP──っぽい携帯ゲーム機をスリープモードにする。同時に前世の話についても栓無き事と知っているので中断する。……最早、俺とユーノの間では前世の話は暗黙の了解となっている。
……因みに電気については、“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”でコンセントの差し込み口が有って、カロリーを電気に変えられる──そんな魔獣≠創った。トリスタニアに在るバレッタさんの家も──バレッタさん本人の許可の許、色々と魔改造してある。
閑話休題。
「……話は変わるけどさ、ボクに──ううん、ボクとルイズに女性的な魅力って無い?」
(……つい来たか…)
ユーノは目を仄かに潤ませながら訊ねてくる。……俺が一人部屋になってから数週間。夕食後、ルイズかユーノが交代で消灯時間まで入り浸っている。
……正直、ルイズやユーノが時折そんな目で見ているとは知っていたし、いつかはこんな事を訊いてくるとは思っていた。
「……有るか無いか言ったら有る」
爵位──はルイズの取り計らいでシュヴァリエ≠ノなった以上、理由としては使えない。……とある理由からルイズがこの学院を卒業して、俺の身分がフリーになったらかな〜〜〜りエグい状態になるし。
(……あれ? 何でバレッタさんには手を出したんだ?)
……そもそも、地球側で中3の頃に、俺は2つ年上のオネーサン達≠ノ喰われて≠「る。バレッタさんにも手を出している。ルイズにも手を出しそうになった。……それならば
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