暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
遭遇-コンタクト-part1/メイドのピンチ
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その日、ハルナはサイトの実家を訪ねた。彼の家の位置を知る男子が気を使って教えてくれたのだ。彼女はほぼ毎日、彼の家を訪れるのが日課となった。サイトが自分の前から姿を消したあの日から。
「あの子、まだ見つかってないの?」
最初は自分が好意を寄せている男の母親ということもあってかなり緊張しきっていたのだが、彼の自宅を訪れるのが当たり前となっていた頃には、彼の義母アンヌと会話することにも慣れてしまった。
「…はい」
沈んだ声でハルナは頷く。
あの日からサイトの捜索隊が警察やGUYSによって編成され、クール星人の宇宙船が破壊された場所や秋葉原を中心に捜索されているものの、進展はまったくと言っていいほどなかった。
「サイトったら、一体どこへ行ったのかしら…」
アンヌも義理の我が子の身を案じ、不安を露わにする。
「悪い星人に誘拐されてなければいいのだけど…」
かつて彼女はウルトラ警備隊に所属し宇宙からの侵略者から地球を守る任務に就いていた。当時に培っていた勘が星人に拉致されたのではと思わせてしまう。しかも先日、かつて自分が戦った異星人『クール星人』が現れ、サイトはその船に一度連れ浚われてしまった。可能性は否定できない。
「だ、大丈夫ですよアンヌさん!きっと息子さん、平賀君は見つかりますよ!今GUYSの人たちが平賀君の行方を調べているって言ってましたから!」
「…そうね、きっと見つかるわよね。」
ハルナが自分を安心させようとかけてくれた言葉を、アンヌは信じてみることにした。かつて自分が愛した赤い巨人が、メビウスが出現した四年前に、26年越しに地球に舞い戻りテレビ越しでその勇士を見せてくれたように、いつか我が子も元気な姿を見せてくれると信じて。
だが、行方が分からなくなってから何一つ情報がない。ただ、サイトの行方が分からなくなったあの日、GUYS隊長リュウは宇宙船内に発生した正体不明の光に飲み込まれたと言っていた。その光の正体について解析が徹底的に行われたが、いきなり何の前触れなく現れ、サイトを飲み込んだとたん跡形もなくロストした光のことなど、突き止めるどころか調べることもままならなかった。
また、サイトのいない日々が一日一日と過ぎて行った。そして、サイトの無事を祈るしかなかったハルナの心は擦り減っていった。

トリスタニアでのゼロとディノゾールとの戦闘は、ゼロの勝利に終わった。ゼロは町を蹂躙した悪魔を撃退した英雄と称えられた。しかし、一方でディノゾールと同様、彼も怪物の一体だと蔑む者もいた。怪獣とウルトラマンという強大な存在を目の当たりにして恐れをなした人間というのは、目に映る者すべてを恐れるほどの恐怖に駆られている。そう思うのも無理はないが、ゼロが逃げ遅れた子供を身を挺して守ったこともまた事実(サイトの意思だが)。その経歴のおかげもあってか
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