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ロウきゅーぶ 〜Shiny−Frappe・真夏に咲く大輪の花〜
Eight
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 「あんた、マホ……??」

 その日の夜、みーたんの厚意で初等部の体育館を借りて練習していたバスケメンバーの元へ私は単身乗り込んでいた。
 コーチかぶれのみーたんが必死に指示を送り練習が行われている。もっかんとサキとヒナとアイリーン、あの日夢に向かって突き進んでいたチームメイトの姿がそこにはあった。みんな特注品の赤い試合着に身を包んで玉のような汗を流しながら練習に打ち込んでいる。

 「ちょっと、サキの話だと絶望的だって……」
 「みほし、少し黙ってると良い」
 「ひなたってそんなだっけ……?」
 「みんな、練習止めちゃって申し訳ない!!! その場所で良いから聞いてくれ!!!!!!」

 いつだってバカみたいに騒ぐことしか脳がない自分だった。だからこそ敢えてその愚をまたおかそう。

 「ずっと連絡してなくてすみませんでしたっ!!!!! 今からでももしよろしければ、チームに入れてもらえませんかっ!!!!!???」
 「「「「「……………」」」」」

 体育館中のガラスを振動させるほどの大声を張り上げ、頭を下げたまま微動だにしない。一瞬流れる沈黙、その後に4人はどっと自分の元へ押し寄せた。

 「お帰りっ、お帰りだよマホっ!!!」
 「アンタってばもう、心配ばっかりかけるんだからぁ……」
 「やれやれ……ま、これで全員集合だね」
 「マホちゃん、やっと一緒だねっ!!!」

 もっかんが、サキが、ヒナが、アイリーンが、笑顔でやってきてくれた。それを一歩離れた場所から日和見する我らが恩師。

 「ほら、先生もっ!!」
 「うわっととととっ……だから私は生徒の自主性を重んじてだな……」
 「と言いつつ本当は?」
 「うわーん会いたかったよぉおぉおおおーーーっ!!!!!!」

 自分の胸の中にもすっぽり収まってしまうくらいに小さくなってしまった先生を抱きしめ、胸元を伝う滴の温かさに私自身も涙を流した。
 何だろうこの感じ、何というかこそばゆい。

 「ただいま〜……っ」
 「昴……お前少しは空気を……」
 「みーたん、いいんだ……すばるん」

 大量の買い物袋を抱えて戻ってきたすばるんの元へ私は駆け寄った。

 「……半分持つよ」
 「え……あ、ああ」

 重い。半分だけでも重いなこの荷物。これを片手で一つずつ、両手に持ってきたのだ。
 すごいなぁ……私らが心底心酔した最高のスターは。
 何とか必死でサキ達の居たところまで涼しい顔を取り繕い持ってくる。
 中に入っていたのは飲み物や冷却スプレー、栄養価の高い固形食だった。それらを取りやすいように並べておき、すばるんの方に向き直る。

 「すばるん……」……もう目をそ
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