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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth1ベルカに立つ魔術師〜Advent, Ancient MagE〜
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約400強の世界がその四大世界の下についている。しかもそのほとんどが強制的に連合に加入させられた世界だ。無理に他の世界を従わせ、アースガルド同盟との戦争に参戦させている。
それほどまでに影響力の強いヨツンヘイムと呼ばれる世界たちと千年も戦い続けたアースガルド同盟軍。しかし、徐々に押され始めていた。スヴァルトアールヴヘイムが滅ぼされたのだ。世界丸ごと一つの戦力を失い、アースガルド同盟軍は窮地に立たされた。

「ああ。戦力を整え次第、フノスの計画を実行。そして一気に戦況をひっくり返し・・・連合に勝つ」

その窮地を脱するために、ルシリオンとシェフィリスは敵戦力の一角であるアムティスを基とした、新たな同盟軍の戦力を生み出そうと考えた。そして、フノスの計画。二つの計画が、今後の戦況を左右することになる。

「それじゃあルシル。あなたが今後の計画主任になるんだから、プロジェクト名を決めて」

シェフィリスはこれから始動されるプロジェクトの名を決めるよう、ルシリオンに微笑みを向けた。ルシリオンは「そうだな・・・」と顎に左手を添えて考え込む。そして「よしっ」と頷いたルシリオンは、シェフィリスの肩越しからモニターを覗き込み、コンソールを叩き始めた。

「かつて。大戦が始まるずっと前。ここアースガルドには優れた魔術研究・実践・防衛部隊があった」

「??・・・・あ、なるほど。じゃあプロジェクト名はそれで決まりだね」

「ああ」

ルシリオンとシェフィリスは頷きあって、彼がモニターに打ち込んだ文字を二人一緒に口に出した。

「「プロジェクト・ヴァルキリー」」

こうしてアースガルド同盟軍の未来を担う二大計画の一角、プロジェクト・ヴァルキリーが始動した。

†††Side????†††

懐かしい夢を見た。私とシェフィがまだ幼馴染だった頃、そしてフノスの計画・“アンスール設立”以前、“戦天使ヴァルキリー”の開発プロジェクトを立ち上げたあの日・・・。
最初の一ヶ月は試作機を開発し続け、そして性能や人格が安定してきたところで“ヴァルキリー”の第一号を完成させた。第一世代ブリュンヒルデ・シリーズのシリアル1、戦計の剣ガーデンベルグを。“ヴァルキリー”は大切な子供たちだ。兵器などではなく、愛すべき私とシェフィの子供たち。

「(それが今では敵同士・・・)どうしてこんなことに・・・・って!」

間抜けなくらいに覚めていなかった夢心地からようやく覚める。

(どうして私はベッドの上に寝ているんだっ・・・?)

上半身を起こそうとしたが同時に全身に激痛が走り、頭だけが勢いよく上がっただけだ。無様にまた枕に頭を落とす。上半身すら起き上がらせることも出来ないか。

「ぅぐ・・・!」

ダメだ。ダメージが大き過ぎる。ここは無
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