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少年は魔人になるようです
第88話 少女たちは集結するようです
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トの能力の一端を使い、蛇人竜の弱点を検索する夕映。

その集中力と技術力は旧世界にいた頃を大幅に凌いでいる。

しかし、そんな状態の夕映と優秀な魔法生徒2人と半獣人が全力をもってしてもこの魔獣を倒すのは困難だ。


「皆さん、自分の得意な魔法と使える魔法は!?」

「え、な?わ、私は氷と雷。あとは地属性を少々です!」

「私もお嬢様と同じく氷と雷ですが、地の代わりに風が使えます!」

「あたしは知っての通り強化魔法と火だよ!あと光!」

「10属性の内8属性ですか……十分です!」


属性は火水風雷地氷花砂闇光の10属性だが、蛇人竜は火雷闇光以外を障壁でほぼ無力化してしまう。

尤も愁磨達の様に聖魔無の三属性を使えるならば話は変わるが、ここで求めるのは仕方のない事だ。

そこで、夕映が出した結論は―――


「この先の遺跡であいつを撒くです!皆さん、私の指示に従って貰うです!」

「なっ……!あなた、どういうつもりで!?」

「言い争うのは後です!コレット!遺跡が見えたらあいつに攻撃を仕掛けて、残り魔力気にせず

全速力で逃げつつ攻撃を当て続けてください!」

「あたし囮ぃ!?ええいしっかたないなぁ!!」
バシュバシュッ!
「ちょ!遺跡が見えてからって―――」
GuAruaRuaAaaaaaaaaaAAAAAAAsHuoooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo!!!
「怒らせちゃったじゃないですかコレットさん!貴女は人の話を聞かないのですか!?」

「計画変更です!コレットは引きつけながら逃げてくださいです!

私達は先回りするですよ!ベアトさんは右回りで、私は委員長を連れて左から行くです!」

「「了解!」」


コレットの勇み足によって少々スピードを上げた蛇人竜を本人に任せ、三人は全速力で遺跡へ向かう。

そこは街の僅か20分の一以下の小さな遺跡で、高低差の大きい建物が連なっている。

ただ歩いて移動するとなると迷宮のような作りとなっている為、普通なら箒に乗った夕映達が有利だ。


「おーにさんこっちらー!ってウソウソウソ!もうちょっとスピード落としてぇぇぇぇええ!!」

『コレット!貴女の正面に見える一番高い建物の場所まで連れてきてください!

その後建物の一番上から練習した魔法を撃つです!』

「いいけど、その後は私の魔力尽きちゃうよ!?」

『構いません!それよりも、十分気を付けてください!』

「今更ぁ!?」


遺跡に入ったコレットは高低差を利用しつつ、"加速(アクケレレット)"と"高速機動(イモービリテル)"を続ける。

夕映がコレットを
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