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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第46話 王都の休日? 休んでないのに休日?
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に無視など出来ません。

「これだけの手柄を立てたのです。ひょっとしたら勲章をいただけるのでは?」

 クリフが私達の会話に割って入ってきました。

「それだ!!」

 確信を得た私は思わず叫んでいました。

「何がそれなのです?」

 不思議そうに聞いて来るドナに、私は額に手を当てながら答えます。

「私とアンリエッタ姫を会わせる為の手です」

 全員ポカンとしていますが、こちらはそれどころではないのです。

「単に王宮に呼ぶだけなら、偶然の再会を演出する間に用件を済ませて逃亡出来ます。しかし、流石に勲章授与式は欠席出来ません。アンリエッタ姫が出席すれば、その場でアウトです」

 私の力説に、何故かみんな引いてます。

「考え過ぎではないですか? 勲章授与式は、それなりの準備が必要です。我々が報告書の原案を提出するのが何時か分からないのでは、用意の仕様も無いと思うのですが……」

「いえ、準備は必要ありません。陛下が口頭で授与を宣言すれば、強制的に授与式参加が決定します」

 何か良い案が無いか考えましたが、早々思いつく物ではありません。

「ファビオは何か良い案がありませんか?」

「うっ、急に言われましても……」

 まあ、当然ですね。

「クリフとドナは?」

 2人はそろって首を横に振ります。ティアにも意見を求めようとしましたが、先に念話で(人の事は分からんのじゃ)と釘を刺されてしまいました。この時間帯のカトレアは授業中なので、念話で相談と言う訳にも行きません。

「理由は以前お聞きしましたが、そんなにアンリエッタ姫とお会いたくないのですか?」

 ドナの質問に私はため息を吐きます。

「暇な時は良いです。しかし、あのアホ姫はこちらの都合を全く考えずに、気まぐれで呼び出しまくりますよ。……想像してみてください。塩田設置や別荘建造時の様な状況で、突然私が呼び出されて居なくなったら如何なりますか? 忙しさを理由に断れば、反意ありとかイチャモンつけて来る貴族(バカ)も出て来ます」

 クリフとドナの顔色が悪くなりました。私の勢いに押されたのか、アホ姫呼ばわりしたのは全員がスルーです。まあ、冷静だったとしても、アホリエッタには実害を(こうむ)っているので反論は無いでしょう。(シュワシュワの件で私が荒れたり、不意打ち訪問で本邸建造中に私がディル=リフィーナに逃亡した)

「人間の体力は有限なのですよ。過労死したいのですか? 皆で死ねば怖くないですか? 死にたいなら1人でシネ」

 とても良い笑顔(殺気付き)で言ってあげたら、全力で首を左右に振ってくれました。良かったです。ここで頷かれたら、殺意の波動に目覚める所でした。

「しかし実際問題、回避は難しいで
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