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駄目親父としっかり娘の珍道中
第59話 最近出ない奴に限って意外な場面で出てくる時って多いよね
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【鎧】【砲塔】【キャタピラ】この三つこそが男のからくり三種の仁義よぉ! おめぇの作った別嬪からくりにゃぁ到底つけられめぇよぉ!」

 大笑いしながら何か勝ち誇っている源外氏。一体何があったのだろうか?
 そして、男のからくり三種の仁義とは一体何なのか? それを知る術は多分ないだろう。別に知りたくもないし。
 それで、忘れてるかも知れないが、戦車の後部スペースには銀時以下ご一行が必死に吹き飛ばされないようにしがみ付いていた。今にも吹き飛びそうな状況なのだが。そして、定春は乗れない為にその後ろを走って追いかけている。猛スピードで走る戦車に追いすがってこれる犬ってのも案外凄い気がするが、其処は突っ込まないでね。何せフィクションなんだし。

「おいじじぃ! 男のからくり云々はどうでも良いからよぉ! せめてもうちょっと安全運転出来ねぇのか? このままじゃ奴んとこ行く前に俺達がお陀仏んなっちまうぞぉ!」
「おいおい、野暮な事言ってんじゃねぇよ銀の字ぃ。交通安全守って人の命救えませんでしたってんじゃ寝覚めが悪いだろうが」

 まぁ、言う事は一理あるだろうがそれで主人公が揃って全滅してしまっては元も子もないのでは?
 と言う疑問なども源外の耳には通らないのであり。

「それになぁ、俺達からくり技師にとってからくりってのは喧嘩と同じよぉ。要するに舐められたらしめぇって事よぉ。こいつはぁ単にてめぇらの喧嘩じゃねぇ。俺と流山の喧嘩でもあんだよ!」
「って、それは良いけどなのはは何処? さっきから姿が見えないんだけどぉ!」

 自身の体をバインドで固定し、手すりに括りつけてる状態でフェイトは尋ねた。魔導師である為こういった類の使い方が出来るので結構便利だったりする。無論、使い魔であるアルフも同様だったりする。

「も、もしかして……落ちたとか?」
「いやぁぁぁ! 今すぐこれ止めてぇぇ! すぐになのはを助けに行かないとぉぉぉ!」

 なのは絡みになると即座にパニックに陥るフェイトだった。まぁ、そんな彼女の儚い願いなど源外がかなえる筈はないいのだが。

「おいおい、折角此処までテンションノリノリになってんだぜぇ。今更止められる訳ねぇだろうが。おめぇもそうだろ?」

 そう言って源外が目配りしたのは丁度戦車の顔部分にあたる砲塔と源外のゴーグルにも似たメインカメラが取り付けられた顔部分の丁度真上部分。其処にはサブシートらしき物がとりつけられており、其処には源外の暴走を楽しみまくっているなのはの姿があった。

「ひゃっほぉい! 早い早い! ドンドン行け行けゴーゴー!」
「お前其処に居たのかよ! ってか、何でてめぇだけそんな安全そうなとこに居るんだ! 俺達ぁ安全ベルトもなけりゃ命綱もねぇんだぞ!」
「ツッコミ入れるとこそこぉ!」

 
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