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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜喫茶翠屋の喜劇編〜
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†††Sideフェイト†††

「え? 海鳴に里帰り?」

モニターに映るなのはに訊き返す。担当していた事件も終わって、三日間の休暇に入る前日。エリオとキャロが同じ期間に休暇が取れないと判って、本当に落ち込んでいた時になのはから通信が来た。その内容というのが、「里帰りしてみない?」というものだった。

『うん。テスタメント事件以前から今日まで一度も帰ってなかったでしょ。だから近い内にでも顔を出そうかなぁって思ってたんだ。私もちょうど明日から三日間だけ休暇入ってるし、フェイトちゃんのオフシフトを思い出して誘ってみたんだけど・・・どうかな?』

そっか。もうそんなに海鳴に帰ってないんだ。あまりに慌ただしかったから、そこまで気が回らなかった。でも、うん。ちょうどいいかもしれない。

「うん、私も帰るよ。そうだ、はやても誘おうよ、なのは」

『それについては確認済みだよ。はやてちゃん達も私と同じ三日間の休暇だって。どうやらリンディさんやクロノ君が帳尻合わせしてくれたみたい』

「そっか。母さんとクロノが・・・。いつも私たちに黙って頑張ってくれて・・・」

『だね〜。特にクロノ君なんてホントに何も言わないから困るよね』

お礼を言われるのがあんまり好きじゃないクロノは、私たちの知らないところで私たちの事に頑張ってくれている。休暇を合わせてくれたり、でも私たちはそれを知らずに楽しんで。でもどうせだったらエリオとキャロの方も何とかしてほしかったかも・・・。

『ホント、フェイトちゃんのお兄ちゃんは困ったものだよね。っと、話を戻すけど。今回の里帰りは私とフェイトちゃんとヴィヴィオ。はやてちゃんたち八神家。そして・・・』

「ルシル、だね」

なのはは『うん。でも・・・』と頷いて口を噤んだ。私もそう。ルシルを連れていって、ルシルは大丈夫なのかなって考える。“テルミナス”との戦いを終える前に発覚したことを思うと。

『海鳴のみんなは、ルシル君やシャルちゃんの事を憶えてない。一緒に撮った写真やビデオからも消えてて、全てが無かったことになってて・・・』

ルシルとシャルはそれについては何も言わなかった。それが当たり前の事なんだって。きっとそう言うことを何度も繰り返してるからなんだろうけど、私たちはやっぱり辛い。ルシルはみんなを覚えているのに、みんなはルシルを知らない。
その時のギャップを想像するだけで、胸が苦しい。もし私がルシルやシャルの立場で、久しぶりに親しかった人たちと逢って、はじめまして、とか、どなたですか?って言われたらしばらく落ち込むかも。

『ルシル君の事だからそんなの問題無いよって言いそうだけど・・・』

「うん。きっとこう言うだろうね。“たとえ今までの私のことが忘れられていたとしても、これからまた友達
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