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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter40「理想と真実の物語〜路地裏に潜む魔」
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だが、ルドガー達は次のレイアの発した言葉に驚きを隠せなくなる。

『ユリウス、ゲットー!』
『ユリウス!?』
『はぁ!?』

この場で出てくるはずのない名前を聞き、耳を疑うエルとルドガー。
信じたくはなかったが、ビズリー達からもたらされた情報のオチがとんでもなく、笑えるものになるのではと予感してしまう。

そして案の定……

『そ。この子の名前。ユリウス・ニャンスタンティン三世』

このネコユリウスは、レイアの会社のスポンサーの飼いネコらしく、レイアは上司からネコユリウスを探すように言われていたらしい。

「ルドガーのお兄さんを探している人って、このレイアって子だったんだね……」
「とんだ無駄足やったってことやな……」

実際に足で動いて探しているわけでもないが、フェイトとはやても、ルドガーとエル程にもないが、全くユリウスと関係のない情報に踊らされ、当事者でなくても落胆してしまう。

『レイアは、ネコを捕まえる人?』
『ちーがーうー!新聞記者!真実を追求する誇りある仕事なんだから』

自身の仕事について自慢気に語るレイア。しかし、これは好機だ。
駆け出しとはいえレイアは新聞記者だ。
新聞記者という職種は幅広い範囲の情報を収集し、世間に広めることが仕事。
ルドガー達が欲している情報を彼女が持っていてもおかしくはない。

『ね、なにか列車テロの新情報入ってない?』
『あの事件は謎だらけだよね。クランスピア社のエリート、ユリウス・ウィル・クルスニクが指名手配されて……』

そこまで言い掛けて、レイアはある事に気がつきはっとなる。

『ユリウス……クルスニク!?』

ルドガーとユリウスに共通するキーワードである“クルスニク”のファミリーネームに気がついたレイア。

『また面倒に巻き込まれてる?』

問い掛けに対して、頷くジュードを見てガックリとうなだれるレイア。
この反応で六課メンバーはジュードが筋金入りのお節介を焼く人間だと確信したが、なのはとフェイト、はやては彼と自分達が似た者同士だとは気付いてはいなかった。

『でも、ルドガーは』
『わかってる。ジュードの友達だもんね……行こ!』
『行くって?』
『ドヴォール』

ドヴォールにはレイアの顔見知りの情報屋がいるらしく、その情報屋なら列車テロについて何らか情報を持っているかもしれない。ルドガー達はレイアをパーティに加え、ドヴォールに向う事にした。
自身に関係のない事でも、他者を助けようとするその人柄は、ジュードと同じで彼女の美点だ。

『……あれ?さっきのネコさんは?』
『しまった、逃げられたぁぁっ!せっかく捕まえたのにぃ〜!』

おかげで、本来の仕事を失敗してしまったが、頑張り屋なレイアなら落ち込まずに前
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