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或る皇国将校の回想録
第三部龍州戦役
第四十四話 独立混成第十四聯隊の初陣(下)
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予想以上の優位を齎した事を踏まえ、聯隊が執るべき戦術方針を再検討せねばなるまい。何しろ――」
そういって大辺は続く言葉を飲み込んだ。
 ――まだ、これからは戦争の序の口に過ぎないのだから。

独立混成第十四聯隊戦闘詳報
展開戦力・約3,900名・剣牙虎135匹
自軍損害・後方移送36名(兵33名将校3名) 及び猫1匹
 死者 兵25名 重傷者 兵10名 将校1名 軽傷者 兵16名 将校2名 猫1匹 
敵損害、約1,700名・砲20門使用不能 鹵獲騎兵砲6門 
死者 約1,100名 俘虜 重傷者 700名 軽傷者 100名
鹵獲馬34匹 
備考
重傷者・軽傷者、鹵獲兵器は後方に移送。
軽傷の騎兵の大半が潰走した事で俘虜における重傷者の割合が高い傾向にある
これは敵の死傷者は落馬による負傷が多数見受けられることからも推測可能である。

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