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デート・ア・ラタトスク
訓練
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その日の夜。士道が寝た頃に琴里はエミルとマルタを部屋に呼び出す


「急にどうしたの?こんな時間に……」

「眠い……zzz」

「あーちょっと説明し忘れたことがあったのよ。精霊の対処法についてよ」


眠そうなエミルと完全に寝ているマルタに琴里は偉そうに椅子に座りながら二人に話す


「一つは武力を以て殲滅させる。でも、非常に強い戦闘能力を持っているからこれは無理ね。もう一つはデートして、デレさせる」

「……一つは理解出来たけど、二つ目は何でデート?」

「まずは仲良くなって心を開かせる………そこで初めて対等な会話ができるってものじゃない」

「何かその理屈は飛躍しすぎじゃ……」

「黙りなさい。この精霊もどき」


その瞬間、エミルの人格がラタトスクに変わる


「ああ!?誰が精霊もどきだごらぁ!!」

「あら、怖い。これがラタトスクか……マルタから聞いた通りね。私にしたらチンピラみたいな人だわ」

「誰がチンピラだ!!」


琴里はラタトスクになったエミルに全く動じずにいた。ラタトスクは琴里に舐められたような感じがして、エミルと変わる


「ま、説明はこれで終わりね。明日は訓練だから覚悟してね」

「あ……うん。分かったよ」

その後、エミルは寝ているマルタを背負いながら、寝室に戻っていった





























翌日の朝。士道はSHR中に目を見開いた。何故かと言うと

「え───新学期二日目ですけどもぉ、転校生とクラスの副担任が来ました」

「エ……エミル、キャスタニエです……よ、よろしきゅ!」

「マルタ・ルアルディです。みんな、よろしくっ!」

「……村雨令音です。担当は物理…よろし……く…」

そこには来弾高校の制服を来たエミルとマルタと白衣を着た村雨解析官がいた。村雨解析官とは廊下で倒れていた所で既に会っているが、まさかエミルとマルタまで来るとは思わなかった
そしてSHRを終えると、士道のクラスメイト達はエミルとマルタを囲んで質問攻めしていた。転校生が来た時はお決まりの光景だった。すると、士道の隣に闇の中からテネブラエが姿を現す

「この学校ではいつもこのようなことがあるのですか?」

「まぁ……限定されるけど…いつもはこんなこと起こらないよ」

「人間とは全く不思議なものですね」

テネブラエも他の奴らから見たら、不思議だろ。と言いたかったが一応黙っておく

「てか、テネブラエなんでここにいるんだよ?」

「ああ、そういえば琴里さんから士道に伝えてと言われて来たんでした。確か……放課後に物理準備室に来てと言ってました。
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