暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep45遥かなる夜天に集いし騎士〜Wolken Ritter〜
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†††Side????†††

主はやてとユニゾンを果たし、私は“リエイス”という新たな名を授かった。そして烈火の将の居る空へと上がっている最中、主はやての内に居る私は間に合って良かったと安堵していた。あと少し転移が遅れていれば、私は主はやてを守れていなかった。

スプールスで次元船を探しているとき、“女帝の洗礼”が軌道拘置所に支局、ヴァイゼンの地上本部を破壊したと知り、私は転移能力を優先して回復するように念じてみた。すると、私の思い通りに転移能力が使用できるようになった。すぐさま“オムニシエンス”への転移を開始。
しかしどうも転移が上手くいかず、幾つかの世界を跨ぎ、ボロボロだった服がさらにボロボロになり、半ば裸になりつつも何とか布(勝手に拝借。あとで謝りに行かなければ)を手に入れ、ようやく転移に成功、そして主はやての危機を救うことが出来た。

(何はともあれ、私はこうして今、主はやてと共に在る)

私はリエイス。今、愛おしき家族と共に、カルド隊の復讐心(おもい)を背負いにゆく。

†††Sideリエイス⇒シグナム†††

「「『シグナム!!』」」

カルドとイスキエルドを1人で抑えるのも限界と思った時、私の名を呼ぶ声がした。カルドの大剣を捌き、イスキエルドの斬撃を回避、“レヴァンティン”で弾きながら視線を少し下に向ける。そこにはフライハイトの願いを果たしに行ったヴィータ。そして黒ではなく白い翼を背負い、髪の長さが私くらいになっている主はやてがこちらに向かって来ていた。

『シグナム、マイスターのあの姿・・・まさか』

「ああ、そのまさかだろう。まったく、リインフォースめ。散々家族を待たせおって・・・」

緊迫化でありながら、私は笑みを零す。今度こそ、彼女も我々と共に過ごせるのかと思うと。

「余裕だな、シguナム!」

――慈悲すら許さぬ業火――

「仲間が来te嬉しいか?」

――我に滾るは怨嗟の業火――

カルドの炎槍とイスキエルドの斬撃が迫る。この2人、デレチョもそうだったが、以前より強くなっている分、様子がおかしいことに気付いた。言葉の端々に、何とも言えない違和感を感じる。しかし確認する術もないために、気にしないように戦い続ける。2人の次の攻撃が下に向かわないように、上へ移動してやり過ごす。

「シグナム、アギト、大丈夫か!?」

私の隣へと並んだ主はやて、そしてヴィータ。デレチョもまたカルドとイスキエルドの元に並ぶ。

「シグナム、アギト。リインフォースに新しい名を付けたんやけど・・・」

主はやては私へと視線を移すと胸元に手を添え、そう告げた。すると私に思念通話が入る。

『リインフォース改め、リエイス、という名を授かった。烈火の将、烈火の剣精。よろしく頼む』

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