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ハイスクールD×D 力ある者
原作前のプロタゴニスト
神社の巫女と炎龍
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の結界ではもちませんわ」

「……そろそろ仕事に行くわ。イッセーのことよろしくね。朱璃」

「任せてください。カミュ」

私は朱璃と話し終えると、境内を後にした。

                    D×D

――夕刻。はぐれ悪魔との戦闘を終えた私は、イッセーを迎えに神社の階段を上っていた。

「ん?結界が消えている?!」

ダッ――!!

私は慌てて階段を駆け上がった。境内には誰もいない。だけど……奥から数人の気配を感じた。

「(大変!朱璃、イッセー、朱乃ちゃん。助けに行くからね!)」

私は建物の中に急いで入った。

するとその先には――。

「――朱乃、イッセーくん、早く逃げなさい」

「嫌です!お母さま!」

「朱璃おばさん!しっかりして!」

背中から血を流している朱璃を、心配しているイッセーと朱乃ちゃん。

「少年よ、そこを退きたまえ。関係のない者を巻き込みたくはない」

スウッ――。

刀を振り上げる男。

「いやだっ!朱璃おばさんと朱乃ちゃんは僕が守る!」

いつの間にか男たちの前に立ちふさがり、両手を広げていたイッセー。

「……仕方がない。その雄姿を称え、苦しまないよう斬ってやろう!」

ダンッ!!

私はすかさず飛び出した。

「朱璃!イッセー!朱乃ちゃん!」

「っ!!誰だ、貴様は!」

刀を持った男が叫ぶ。

「仲間か!仲間なら死んでもらうしかない、恨むなよ!」

ダダダ――。

そう言ってこっちに刀を振り上げ、向かってくる男。

私は向かい打とうと、こぶしを握りしめた。

その時――。

ヒュン――トン!

何かが目の前の床に突き刺さった。

「そこまでだ!」

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