暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8反時空管理局組織テスタメント〜Omnipotent Traitor〜
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「御心配おかけして申し訳ありませんでした、主はやて」

「ええよええよ。まぁシャッハや2031航空隊の人から連絡あってビックリしたけどな」

「そうだぜ、シグナム。買い物先でテロリストと戦って負傷した、なんて聞かせられたら、あたしだってビックリだ」

「でも無事だったから良かったものの、シグナムをこうも簡単に落とすなんてありえないです。相手は一体何者なんですか?」

現在、はやてとリインフォースUとアギト、そして搬送された聖王医療院で治療を終えたシグナムは、八神家へと帰る為に八神家の有する車の中にいた。
はやてたち三人は、シグナムが戦闘で負傷し聖王医療院へと搬送されたという連絡を受け、急いでレールウェイで聖王医療院へと向かい、すでに回復していたシグナムと会った。
そこで聖王教会のシスターであるシャッハからシグナムの容体を聞き、問題無しということでの帰宅途中だった。

「白のロングコート、フードを深く被った男で、グラナードというコードネーム。召喚魔法陣を使っていた事から召喚士かと問い質してみたが、どうやら違うらしい。それに、我々が“夜天の魔導書”の守護騎士プログラム・“ヴォルケンリッター”という事を知っていた」

「なっ!?」

運転中のはやてが動揺したことで車が激しく揺れる。リインフォースUとアギトから「ひゃぁう!」小さく悲鳴が上がる中、はやては動揺を押し殺して立て直す。

「ちょっ、ちょっと待ってシグナム! その情報を知るんは局でもほんの一握りや! それやのに何でテロリストがそんな事を知っとるん!?」

「主はやて、私もさすがにそれは分かりません」

「あ・・・・ごめん、シグナム」

「いえ」

静まり返る車内。重い空気のまま、はやての運転する車は八神家へ向かって走り続ける。その重く静まり返った車内に、通信が入ったことを知らせるコールが鳴る。

『突然申し訳ありません』

「ギンガ? どないしたん?」

助手席の前面にモニターが展開された。そこに映るのは陸士108部隊のギンガだった。はやてにはさっきまでの動揺はなく、今度は管理局員としての顔でギンガに訊ねる。ギンガの纏う空気が、明らかに緊急の何かが起こったことを感じさせるからだ。

『あの、すいません八神司令。説明はあとでしますので、まずはこちらをご覧ください』

『反時空管理局組織“テスタメント”である』

ギンガの映るモニターに重なるようにして展開されたモニターに映る男が告げた“テスタメント”という言葉に、はやてが運転する車は急ブレーキ、路肩へと停車した。

?―?―?―?―?―?

――同日/時空管理局本局・医療施設

『反時空管理局組織“テスタメント”である』

モニターに映る金の刺繍が施された白コートを纏う
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