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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8反時空管理局組織テスタメント〜Omnipotent Traitor〜
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、永遠なる不滅者ディアマンテの口から告げられた“テスタメント”という単語に反応する者がいた。反応した者というのは、元“機動六課”のメンバーだ。
今この場に居るのは、誠実なる賢者サフィーロ戦で負傷したフェイト、祝福なる祈願者ノーチェブエナ戦で負傷したティアナ、その二人の治療を任されているシャマル医務官。シャマルの護衛であるザフィーラ、フェイトの補佐官シャリオ、そしてヴィヴィオも居る。
ユーノとヴィヴィオの友達であるコロナとリオは居ない。ユーノはノーチェブエナに奪われた三冊の本についての調査に入り、コロナとリオはすでに自宅へと局員護衛のもと帰宅させられていた。

「テスタメントって・・・・そんな・・・!」

シャマルが震えた声でそう言った。他の者たちも声には出さないが、誰もが同じ事を思っている。そんなことは有り得ないと。

「世界を、人を滅びから護るのがテスタメントじゃないんですか・・・!?」

「いや、フライハイトの言葉を思い出せ。界律の命によっては滅ぼす事も有り得るのだ。ならば、セインテストが向こう側にいるのはもしや・・・・」

ティアナにそう返すザフィーラ。今この場に居る者にはすでにルシリオンが敵の一人であるという話が行き亘っている。確かに“界律の守護神テスタメント”は、多を護る為に少を滅ぼすのも一つの役目としてある。しかしそれは、今モニターに映るのが本当に“界律の守護神テスタメント”であれば、の話だ。

『最近の時空管理局の不祥事は目に余る。レジスタンスという者たちはよく分かっている。法を守り、民を護る局員が悪事に加担する。実に愚かだ』

ディアマンテはモニター越しにでも分かるように大きくため息をついた。心底時空管理局に対して呆れ果てているという風だ。

『かつて誰かがこう言っていた。管理局は警察や裁判所が一つになったような組織だと』

それは、幼少の頃のなのはが口にしていた言葉だった。

『これをおかしいと思わないのかね? 実に恐ろしい事だ。それはつまり裁判時には、検察官、裁判官、弁護人を全て管理局が兼ねている事を意味する。どうだろう? どう見てもこれは不公平を具現したようなものだ。場合によっては管理局の面子や利益のために、凶悪事件などがもみ消されることだって考えられる』

この放送を見聞きしている管理局上層部はすぐに電波ジャックを止めるように指示するが、魔法とは別の力が働いている事で不可能となっていた。

『もみ消された事件で一体どれだけの人間が泣いた? それに、魔法・魔導師至上主義における被害と犠牲、これも嘆かわしい。そのような主義による反動、何か分かるか? 今君たちが抱える問題だよ。慢性的な人手不足。その所為で未然に防げる事の出来た事件にも後手に回り、無意味で不必要な被害と犠牲が出る』


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