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ゲルググSEED DESTINY
IF ゲルググSEED
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MSジンに対抗する量産機計画としてクラウ・ハーケンはゲルググをオーブのアスハ家に提案する。しかし、提案による量産は技術的また、コストにおいて採用を見送られる事となってしまった。
これに憤慨したクラウ・ハーケンはサハク家や連合と独自に交渉。ヘリオポリスにおけるGシリーズの開発計画にモルゲンレーテ職員として参加。そして別枠の機体としてゲルググを開発した(この機体はアストレイの様に連合に隠して開発したものではなく、名目上は連合とオーブの共同によるジンの改修機兼、研究機扱いである)。

「でも予想はしていたとはいえ、こう実際に奪取されるとね……ま、ゲルググは奪われていないし問題はないかな?」

ある意味、事は原作通りに進んでいた。ゲルググを開発させる際にザフトが奪取しようとする可能性について散々警告を促していたにもかかわらず、ヘリオポリスに駐在していた連合兵はコーディネーターの発言など信じれたものではないと言い、それどころかクラウ・ハーケン自身がそのザフトに対するスパイか何かなのではないかと逆に問いただされる事となって拘束されたりしていた。
そして、拘束されて尋問を受けていた最中にザフトが襲撃してGの機体を奪取されてしまったのだ。

「や、やはり貴様はスパイか!」

「アンタは阿呆か?スパイが自分から身分明かすような真似するかよ?状況位見極めろ」

拘束していた位の高い憲兵が突っかかって来るが、クラウはそれを軽く聞き流して開発機であるゲルググの傍まで向かう。

「よし、こいつは奪われちゃいないな。敵を迎撃するぞ」

「ま、待て!?こんな所に私を一人にする気か!」

一人で勝手に機体に乗り込むクラウ。ゲルググはOSがコーディネーター用である為、ナチュラルである憲兵の彼は操縦することが出来ない。故に、彼は自分も乗せる様に要求したがクラウはその要求を拒否する。

「一方的に殴られる痛さと怖さでも味わってればいいさ」

流石にスパイだと疑われて腹に据えかねていたのか、そんな事をいってゲルググに乗り込んだままコックピットのハッチを閉じる。
もとより彼はオーブにあるモルゲンレーテのコーディネーターで、向こうは連合のナチュラル。敵同士とまではいわずとも先程まで尋問を受けていたことも含め、彼らが険悪な仲であることは確かだった。

『おい、待ってくれ!頼む!?』

ゲルググのコックピットから憲兵が叫んでいるのを聞き取るが、突如機体が動いたのをザフトのMSであるジンが察知し、マシンガンをこちらに向けて放ってきた。

『ナチュラルが、俺達のMSを真似してんじゃねえぞ!』

「チッ!」

ゲルググはテストを中断していた為、シールドが装備されていない。武装は背中に取り付けられているナギナタ一本だけだ。
すぐさまそれを抜いて回
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