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ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
第八話 約束
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あの後、俺とアリスとユージオの三人は黒鉄宮に安置された<生命の碑>のところへ向かうために、アルゲートの転移門から、アインクラッド最下層<はじまりの街>へ移動した。
その黒鉄宮に向かう最中、ユージオが先ほどからうなだれている俺を心配をして声をかけた。


「リオン・・・・・・大丈夫かい?」


「・・・・・・全然大丈夫じゃない・・・・・・なにが悲しくて二回も空を舞わなきゃならんのだ・・・・・・」


俺は首を横に振り、恨めしげな視線をアリスに向けた。しかしそれは無視され、こともなげにこう言われた。


「知りません。自業自得です」


「そりゃそうだけどさ・・・・・・あそこまでするかよ普通・・・・・・」


とため息をつきながら不満を漏らすと悪魔(アリス)はうっとうしそうに言った。


「くどいです。それ以上言うなら、もう一度空を舞わせますよ」


「理不尽だ・・・・・・」


そんな会話を繰り広げていた俺とアリスも、さすがに黒鉄宮の敷石を踏むと口をつぐんだ。
なぜならこの場所には、一万人全ての名前が刻印されている<生命の碑>と呼ばれるものがある。これは死亡した者の上には横線が刻まれ、横に詳細な死亡時刻と死亡原因が記されるというものである。つまり現実世界でいうならば墓標というものだ。

俺たちは、青みがかったかがり火に照らされた広間を早足に歩いた。そして左右数十メートルわたって続く<生命の碑>の前に辿りつくと、俺はアリスの方を向いた。


「・・・・・・じゃあ今から説明するけど、このことは絶対に他言はするなよ」


「わかりました。約束します」


アリスが頷いたのを確認した俺は碑の方に指をさした。


「・・・・・・まずユージオの名前が刻まれているところを見てみろ」


そう言われ、アリスはユージオの名前を探す。そしてしばらくすると目を見開いた。


「えっ・・・・・・? そんな・・・・・・どうゆうことですか・・・・・・?」


ユージオの名前のところには死んだことを表す横線が刻まれていた。


「見ての通りだ・・・・・・ユージオは一度死んでいるんだ。・・・・・・いやこれだと言い方が悪いな、こう言うべきか。ユージオは一度死んだことになっているんだ」


「・・・・・・? 言ってることがよくわかりません」


アリスはそう言って首を傾げたので俺は詳しく説明をした。


「つまりだ。実際にはユージオは死んでいないはずなのにシステム的には死んでいることになっているんだよ」


「バク・・・・・・ですか?」


「ああ。たぶんそうだ」


そう言うとアリスは何かを考え始めた。その様子を見ていると不意に後ろから声をかけられた
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