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赤城と烈風
防衛の要
12試推進式戦闘機『閃電』、『震電』
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 当世界では1937年、12試水上初歩練習機の試作を指示していますが。
 前述の通り中島海軍大臣の意向を受け、渡辺と立川へ発注されています。

 経験の浅い両社は既存の常識(セオリー)に囚われる事無く、常識を覆す高性能機へ挑戦。
 海軍は新形式の局地戦闘機、重爆撃機を撃退する邀撃機(インターセプター)の機種を隠蔽。

 双胴形式と先尾翼(エンテ)型の機体には、同じ発想の実験機(モデル)が存在しますが。
 推進式を暗示する水上機、諸外国の関心が薄い初歩練習機と設定し欺瞞情報を発信しています。


 1940年4月1日、エイプリル・フールの当日に設計を開始された航空界の異端児。
 北欧スウェーデン国営航空機製造会社(サーブ)、開発番号j21。

 プロペラを後方に配置した異形の機体、前例の無い推進式戦闘機です。
 サーブj21と12試局地戦闘機、北欧スウェーデンと日本の技術交流を概観します。

 前例の無い機体は想定外の障害が頻発、解決に時間を取られ開発は遅々として進捗しませんが。
 12試艦上戦闘機に遅れる事2年弱、漸く異色の機体が姿を現しつつあります。


 渡辺飛行機と立川飛行機は初の戦闘機開発に、予想を遙かに上回る熱意を披露。
 両社の設計陣は経験豊富な先行他社を追い抜く為、失敗を怖れず果敢に挑戦を重ねます。

 空力的に最も抵抗が少ない筈の、プロペラを後方に配置する斬新な機体を選択。
 機首に大口径機銃を搭載可能、爆撃機の邀撃を任務とする局地戦闘機には最適の筈です。

 馴染みの無い異様な形態(フォルム)に怖気付き、些細な欠点を論う無責任な陰口も叩かれますが。
 陸海軍内部の若手技術将校から勇敢な挑戦者を擁護、未来的な形状(デザイン)を推す声も挙がります。



 立川には陸軍技術将校と三菱の設計チームが協力、双支持架を有する単胴の設計図が描かれました。
 海軍空技廠は前翼式を研究する鶴野正敬大尉を派遣、渡辺飛行機に協力し異なる推進式の可能性を追求。

 前述の通り北欧へ川崎の設計経験者が派遣され、国産戦闘機の開発に協力し日本へ技術情報を報告。
 2つの12試局戦開発チームも互いに情報交換を重ね、推進式戦闘機の実現へ向け努力を継続。

 森と湖の国を救ったフォッカーD21の開発元も、推進式戦闘機シェルデS21を構想し開発中と判明。
 更に南欧イタリアでも推進式戦闘機を試作、既に飛行試験を済ませていた事実が明らかとなります。


 異色の推進式戦闘機に対する風当たりは緩和され、15試局地戦闘機の開発が推進されました。
 三菱と立川の双支持架単胴式は試製『閃電』、渡辺の前翼式は試製『震電』と仮称されています。

 12試局戦の開発チームはサーブ社の設計陣と情報交換を重ね
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