暁 〜小説投稿サイト〜
SAO 〜冷厳なる槍使い〜
SAO編
第一章  冒険者生活
8.裁縫職からの依頼
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ルの高い彼で駄目ならもう……。

「…………いえ。だったら、出来る人に頼むだけよ……」

 自分で聞いてて驚くくらいに低く出た私の呟きが、六畳ほどの小さな部屋に薄れていった。




  ◆




「はあぁぁ〜〜…………っ」

 朝の日差しを浴びながら、わたしは重い気分を吐き出すように溜め息を吐いた。
 自分の顔がこれでもか、という感じに疲れて眉間に皺が寄っているのが解る。

 ――確かに……確かに手伝うとは言ったッスよ? でもだからって、アレはないッスよねぇ……。

 現在わたしたち――キリュウPTの面々が居るのは《浮遊城アインクラッド》第三層の主街区《ヘイシャム》。ざっと見た限りだと、第二層主街区と街並みは殆ど変わらないけど、こちらのほうが石畳より土肌の地面が多いみたいだ。

 二日前に第二層のボスが倒されて、この第三層へ続く転移門が開通した。それ自体は喜ぶべきことだとわたしも思う。……思うんだけど、まぁ〜たわたしたちはボス戦には関われなかった。
 その理由は、とあるクエストを達成するのに相当に時間がかかってしまったからだ。
 九日前、第二層へと上がったわたしたちは、第二層の探索をしながら迷宮区に向かう途中、いつもの如くアルゴさんから依頼を受けた。それは、《エクストラスキル獲得クエスト》の検証だった。

《エクストラスキル》。それは通常の、一覧から自由に選んでスロットに入れることが出来るノーマルスキルとは違い、様々な条件(フラグ)を満たすことで手に入れられる特殊なスキルのことらしい。
 その最大の特徴は何と言っても、手に入れることが出来れば、スキルスロットを《消費せずに》スキルを使う事が出来る、というところだろう。
 とは言っても、スロットに入れない訳じゃない。エキストラスキルは、それを手に入れれば、エキストラ専用のスロットが増設される。それはレベルが上がることで増えるスロットとはまた違った分類となるらしい。だから別段スロットを整理しなくてもエクストラスキルは使用出来る、ということになるのだ。
 わたしたちが検証を頼まれたのは、二層の南端にある岩山の頂上近くにある小屋、そこにいる筋肉モリモリの大柄なお爺さんから受けられる、エクストラスキル《体術》の獲得クエスト。
 初めは、いつものようにベータテストの時との差異を調べるのかと思ったんだけど、どうやら既にこのクエストはアルゴさんの知り合いによってクリアされていたらしい。

『なら何でわたしらが検証する必要があるんスか?』

 そう質問したら、達成に時間がかかるというこのクエストの性質上、何人かのクリアまでの時間のサンプルが欲しいんだと言われた。
 アルゴさんの情報にはいつもお世話になってるし、頼まれればわたしたちに断る理由はなかった。
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