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不可能男との約束
男女の綱引き
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っている点蔵の独断を認めたということになるが、当然自分は気づかない振りをしたので無問題だろう。

でもこの状況は問題ありまくり……!

先程、女子共がこちらを確認しに来たし時間はない。
しかしそのまま女子を無視するのは外道メンバーだから有りかもしれない。ただしその後に生き残れるかが問題だが。
入るのか、入らないのか。
金髪巨乳の人と風呂? 自分は明日悶死するのだろうか。世界は何時からこんなに輝く星のような世界になってくれたのだろうか。
ビバ世界。こんな日陰者の忍者に光を与えてくれるとは……!

「って人として間違ったルートに入ってはならんで御座るよーーー!?」

いかんいかん。
恋仲でもない男女が同じ風呂に入るなどとは忍者どころか男の風上にも置けないではないか。
そう思うとどこぞの総長兼生徒会長と副長は男の風上にも置けない存在であると思ったが今更の事実だ。何も問題ない。
元々生物として埒外だからアレらは。

「あ、あの……点蔵様……?」

「……はっ。は、はいで御座る!? 何かおかしなものでもあり申したか!? どんなもので御座るか!? もしかして三流ヤンキー口調の馬鹿で御座るか!? それとも全裸股間モザイク馬鹿で御座るか!? 直ぐに滅菌するので傷有り殿はお下がりを……!」

「い、いえ……そんな特異な精霊は今のところ見えていないので大丈夫です」

まさかあの二人が精霊に昇華されるとは思ってもいなかったで御座る。
いやまぁ、精霊も精霊で全てがファンタジーみたいな性格をしているわけじゃないのだからいいのかもしれない。
あの二人も脳内ファンタジーだし。
そして自分の戯言で遮ってしまった傷有り殿の言葉に耳を傾けようと思い

「その……私は構わないのでどうぞ点蔵様もお入りください」

「───」

いいので御座るかと反応する前に思わず鼻から込みあがってくるものを堪えた。
これではナルゼ殿のキャラと被るではないかと必死に抑え首をトントンとし、はぁ〜〜と息を大量に吐き

まさかこのようなイベントが起こり得るとは……!

人生とは何という意外性に満ちたものだろうかってその言い方は傷有り殿に失礼だ。
というか流石にあちらがこちらを慮って言っているということくらいは理解できる。

「───別にこちらの事は気にしないでもいいで御座るよ。自分達のクラスメイトも器量が狭い人間では御座らん故に多少待たせても大丈夫で御座ろう」

「それならば尚の事早く御風呂に入った方がよろしいのでは? 女性ならばやはり待つ事に苦はなくとも汚れを落としたいとは思います」

女性視点の言葉には流石に否定できる言葉が無かった。
自分の勝手な女性像はそういうものではないか、と告げ、そして現に女性である人からもそう告げられる
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