暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次創作者と、二次主人公ズの、やりたい放題桃太郎
第六章 終局
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
それでは皆さんは、各自船やら森の外へ出、元の場所へと戻って来ます。
何気にタイミングが被ったメンバーの中で第一声をあげたのは……

さち「しーちゃん……えみちゃん……ゆかちゃん……」
目に涙を一杯に貯めて、絞り出すような声でお幸は言います。

りん「リーダー、大丈夫だったか?」
結構貧血で顔色が悪くなったりんが言いました。それに対して、リョウやリクヤは驚きながらも苦笑して言います。

りくや「いや、それお前だよ。顔色すっごいよ?」
りょう「俺はな。ただちっとしくじったが……てか、寧ろお前が大丈夫か?それ、結構深いだろ」
りん「ちょっと血を使いすぎてな」
苦笑して答えたりんは多少ふらついてはいた物の、命に別条はなさそうに見えました。

りん「簡単な治療はした。問題ない。それとすまない。痛み分けの形となって逃がした」
りくや「レバーあとで食えよ。……まぁ逃がしたってなら俺もかも…」
りん「レバー……そんな腐りやすいものを持ってると思うか?」
ま「魚の臓物なら捕れそうだがな……」

こめかみを押さえつつ

りくや「魚かぁ……釣ってこようか?」
ちなみにりくやは旅をしている身分なので、魚を釣るのは割と得意でした。

り「ま、肉食って休みゃ治るだろ。肉くれーなら取ってきてやるよ」
りん「問題ない。多少ふらつくが、そのうち収まるだろう」
男たちがそんな話しをしている横で、再会を喜び合っているのは久々に再会した姉妹です。

────

えみ「さちお姉ちゃん……!」
消え入りそうで、蚊の鳴くような。しかし嬉しさに満ちた声を、えみは震える喉から絞り出した。まさきの右手と繋がれていた左手がするりと離れ、右手と共に口元を覆い隠す。

まさき「……ほら、行ってやれ」
まさきの右手が、立ち尽くすえみの背中を優しく押して。

えみ「お姉ちゃん……っ!!」
ふらふらと走り出したえみは、その顔を涙でくしゃくしゃにして、さちに飛びついた。


その身体を、さちはふらつきながらも何とか受け止めます。

さち「良かった……良かったぁ……!!」
それ以上何も言えずに泣きながら撫でていると、ゆかもまたゆっくりと近づいてきました。

ゆか「よかった……さち姉さんも無事だったのね……」
さち「うん……!ゆかちゃん、平気?あ、火傷して……!」
ゆか「これくらい平気よ、心配しないで。……それよりも、姉さんの…」
顔を心配そうに覗き込む。その視線に気が付き、さちは少し恥ずかしそうに微笑むと、言いました。

さち「あ、えと……えへへ……大丈夫だよ。後でちゃんと術で直すから……それよりえみちゃんもしーちゃんも怪我して……」
しの「りんに治療してもらったから平気だよ。それより姉さんの方が……。ねぇ、りん。なにか持っ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ