暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次創作者と、二次主人公ズの、やりたい放題桃太郎
第三章 救出作戦
[1/12]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
【リン(蕾姫)】

りんが時折出会う敵を鋼糸ですぽーんしながらたどり着いたのは地下です。どうやら地下洞窟につながっているらしいそこは、肌寒くじめじめとしています

りん「いかにもって雰囲気だな」
りんの向かう先に、牢が一カ所見えました。
その牢の中には何故か四角い出っ張りがあり、中が空洞らしいそれの上には、一人の少女が手首を縛られた状態でつるし上げられていました。
少女はびしょぬれで、りんは即座に彼女が井戸の上に吊されて居るのだと気が付きます。それは所謂、水攻めの拷問でした。

りん「ん?大丈夫か!」
りんは駆け寄りながら、じぜんに聞いて居た容姿の特徴からお詩乃と呼ばれていた。お幸の家の次女である事を理解した。

詩乃「ん……また拷問の時間?」
詩乃の唇は紫色に染まり、見るからに衰弱していた。視界が霞んでいるのか、入って来たリンを自身をこんな場所へ閉じ込めた盗賊達と見間違え、寒さも合間ってガタガタと震え出した。

リン「捕虜か?今、助ける」
俺は慌てて駆け寄ると下に落ちないように横抱きに抱えてから鋼糸で縄を切る。

詩乃「……えっと、誰なの?」
りん「冷たいな……。とりあえず暖めるか……」
詩乃の問い返しに答える暇も惜しくなる程、痛々しさが見えたため、俺は羽織っていた上着を脱ぐとまずは服を脱がせる。
濡れた服を着ていてはいつまで経っても回復するわけもないのだが、やはり相手は女。多少の羞恥心と後ろめたさはある。

なるべく見ないようにして手早く服を脱がせると詩乃を上着で包み込んだ。

りん「さて……どうするか」
改めて辺りを見回す。オーソドックスな牢屋が複数併設されていたが、詩乃を除き、ここにはもう誰も囚われていないようだ。
と、考えを巡らせながらキョロキョロしていると突然ズボンが引かれた。

りん「どうした?」
詩乃「さ、寒いの……」
俺が視線を詩乃に戻すと、先程よりも身体の振動が大きくなっている詩乃の姿があった。
おそらく、先程までは拷問という極限状態であったために感覚がいろいろ麻痺していた状態にあったのだろう。溜め込んだものは吐き出さなければいけないのが世の摂理。溜め込んでいた寒さという感覚が、俺に助け出された途端決壊し、一気に押し寄せてきた……と思う。

りん「……あー……後で何をされても文句は言わない。だから今は我慢してくれ」
返事をする元気もないだろうから、間発入れずに俺も服を脱ぎ去り、上半身裸になる。洞窟の冷たい空気が上半身を撫で、軽く身震いすると詩乃の身体を被っている俺の上着を取って、そのまま裸と裸で抱きしめた。

りん「これなら少しは暖かくなるだろう」
上着というのは直接暖める機能を持たない。ならばなぜ暖かく感じるのかと言うと断熱性があり、中で身体から発っせられる熱を
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ