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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第24話:本当は嫌だけどお金は必要だから
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優しいなぁリューラは……あんな饅頭デブの事なんて放っておけば良いのに。

アローSIDE END



(リバーサイド)
マーニャSIDE

1週間限定で行った超速達便事業も、最後の一品を受け渡して終わった。
エンドールの港で水夫達に給料を渡し、港の管理局に料金と船の管理契約書を渡すと、不機嫌なリュカの側に集まりルーラでリバーサイドへ……

何故リュカは不機嫌なのかというと、エンドールで荷物を受け渡している時に、一つの業者が『なぁ1週間限定とは言わず、今後も配送を頼むよ。料金は今回の倍……いや3倍払うからさぁ!』と延長を持ちかけてきた。

今回の3倍と言えば、通常の9倍になる。
なんせ、この超速達便が通常の3倍で、更にその3倍なのだから9倍だ。
トルネコが目の色を変えてリュカの顔を覗き込むのも仕方ないだろう。

だが嫌々やってたリュカの前でそんな事を言うのは大間違いだ。
顔を覗き込んだトルネコが泣きそうになりながら顔を背けたのを見れば解る。
不機嫌だったリュカの顔から殺意が混み上がってきてたわよ。利用される事が本当に嫌いなのね。

でもそんな事解らない業者の方は“俺は客なんだから偉いんだぞ!”感を前面に、『何だ3倍じゃ不足か……解ったよ、5倍までなら出そう!』と勝手に交渉し始めた。
業者の身が危険だと感じた私達は、一斉にビアンカさんに視線を向けたが、両手のひらをこちらに向け“ムリムリ”と振って降参。

あぁ終わった……と諦めムード漂ってたのだが、ウルフが『リュカさん……お願いだから穏便に!』と何とか宥めます。
その言葉を聞き、エスターク以上の威圧感を発してたリュカも周囲を確認……ビアンカさんの心配そうな顔を見て、大きく溜息を吐いた。この一瞬だけはエスタークの方が弱く感じたもの。

『3倍や5倍で足りる馬鹿か! 5億倍の料金を即金で払え。今すぐ払え』
そう言って交渉を一方的に打ち切るリュカ。
業者も『馬鹿』と言われるわ、無茶苦茶な料金を提示されるわで、怒りながら立ち去っていきました。

旅が終わって、この地で商売を続けて行く予定のトルネコには、災難な状況だろうと思う。
お得意様になるかもしれない業者の一つを失う訳だから……
そう思い少しだけ慰めの言葉をかけたのだが『何とかなるでしょう』と以外に前向きな返事だった。

ウルフにどういう事なのか訪ねたら……
『トルネコさんはシン君に頼んであるらしいよ。この旅が終わったら、天空の武具を借り、模造品を量産したいと願い、それの了承を得ているんだって』

なるほどね……
“世界の平和を取り戻した勇者様が使用してた武具と同じ物”と偽って、それなりに切れ味がある天空の剣(偽)や、それなりに防御力のある防具を売り出すらしい。

従って世界を平和に
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