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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
新たなる力へ
Trick63_ムサシノ牛乳
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その後、滝流と紗和琥が用意した昼食を、特別メニューの白井も合流して食べて練習を続けた。

全員が数度転ぶ程度で100mを歩ける頃には15時となっていた。

「皆様。そろそろ15時、午後3時の自由時間になります」

滝流から次の時間が来る事を報告された。

「はぁ、はぁ、はぁ。た、滝流さん・・・自由時間は・・どう過ごしてもいいんですか?」

「はい。私はそのように窺っております」

息を切らせながら、御坂は確認をした。

「旅館内には温泉も用意しています。疲労回復、打ち身擦り傷などの軽い怪我にも
 効能があります。そちらに浸かるのも良いと思いますよ」

「お、おんせ、ん」

一番に反応したのは、意外にも美玲だった。

「温、泉ということは、温泉卵もあるのですか!? とミレイは目を輝かせてみます」

「あんた、ブレないわね」

腹ペコキャラが反応しただけだった。そんな美玲に間髪いれず美琴の突っ込みを入れる。

「温泉とは魅力的ですわ」

「わたくし、旅館の温泉に入った事がありません。すごく興味があります!」

「汗を流すのにいいかもしれません。婚后さん、ご一緒にどうですか?」

湾内と泡浮の2人は温泉に婚后を誘ったが、婚后の表情は曇っていた。

「・・・いいえ、わたくしは今は結構ですわ」

「こ、婚后さん?」

「なんだかスッキリしませんの。もう少し汗を掻いてから温泉には浸かりますわ。
 泡浮さん、湾内さん、わたくしの事は気にせずに先に入ってください。

「ですが・・」

「大丈夫ですわ。わたくしは婚后 光子ですのよ?」

「はい」「わかりましたわ」

「「お先に失礼します」」

訓練はあと2日もある。

初日に無理をして残りの日に影響を与えてしまえば元も子もない。
湾内たち2人は休む事を選び、礼をして旅館へと歩いた。

「雪姉ちゃん、大丈夫? そろそろキツイでしょ?」

「はぁ、ぁは、は、はぁ、ちょっと、休む。・・琴ちゃんは?」

「温泉入ってきたら? 私は自主練習を続けるけど。
 自由時間からだ、何してもいいでしょ」

「あ、そっか・・・
 私も、まだ、・・・もう、少し、だけ」

「無理に私に合わせなくても」

「別に、琴ちゃんに、合わせているわけじゃ、ない。
 もし、琴ちゃんが終わっても、私は続けていたと思う」

「わかった。玲、あんたは?」

「私も続けますが一度休憩に入ります、とミレイは雪姉さまに肩を貸して移動します。
 どうぞ、雪姉さま」

「ありが、と」

「私、もうちょっと≪歩く≫の練習してくる。
 玲、ちゃんと雪姉ちゃん見張っといてよ」

「イエスマム、とミレイは軍隊風の返事をします」

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