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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
新たなる力へ
Trick63_ムサシノ牛乳
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美玲に任せて、美琴は練習を再開した。

「婚后、さんは、どうする?」

「せっかくですし、美雪さんと一緒に休憩をしてお話しさせていただきますわ」

「♪」

婚后も美雪と美玲がいる木陰に入って腰を下ろした。

しばらく休み、美雪はようやく息を整えた。

「そういえば、婚后さんはなんでA・Tをしたいと思ったの♪?」

「理由は2つ、ありますの」

「ほうほう♪」

「なんだか楽しそうですのでミレイは黙って聞きます、とミレイは沈黙に徹します」

「1つ目は単純に友人の力になりたいからですわ」

「湾内さんと泡浮さん♪?」

「そうですが、彼女たちだけではありません。
 今回の一番の理由は御坂さんです」

「琴ちゃん♪?」

「ええ。わたくし、昨日の模擬戦を校舎から拝見していましたの。
 その時、御坂さんが負けて、信乃さんにお願いするところも見ましたわ。

 ここ数日、御坂さんは何処か追い詰められたような雰囲気を持っていました。
 案の定、今日の御坂さんはどこか焦ったように練習をしてますわ」

「うん、それは私も思った・・・」

「ですから、もし何かあった時に兄姉に相談し辛いことでも、友人であれば話せる事が
 あると思いますの」

「うん、そうだね・・距離感が近すぎると話せない事ってあるもんね」

「ですから、御坂さんが困った時にすぐに手伝えるようにしたかったのですわ」

「ありがとうね、婚后さん♪
 あなたのような人が妹の友達だと姉としてとても嬉しい♪」

「/////いえ、別にわたくしは感謝されたくてこのような事をしているわけでは・・コホン」

照れて顔が赤くなったのを自覚し、話を戻すために咳払いをした。

「2つ目の理由ですが、単純にわたくしがA・Tに興味を持ったからですわ」

「昨日の模擬戦を見たから♪?」

「はい。あの方の事は湾内さんが誘拐されたときを含めて話は伺っていましたの。
 それで軽く興味を持っていた程度でしたが、昨日の模擬戦からは
 強い興味を持つようになったのですわ」

「私もね。同じなんだ♪ 小さい頃から信乃はA・Tが好きだったの♪
 話を聞いていて、信乃と一緒に飛びたいなって、ずっと思っていて♪
 そしたら模擬戦ですごいことしちゃって、もう我慢できなかった♪
 昨晩にお願いして今こうしているの♪」

「そうでしたの」

「ミレイはてっきり、信乃にーさまを取られると勘違いして
 急いで練習に参加したと思っていました、とミレイは心中穏やかではありませんでした」

「玲ちゃん、そんな勘違いしていたの♪?
 信乃の行く所だったら、私はどこまでもついて行くってだけだよ♪」

「なっ////!? 美雪
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