後日談14 文化祭、そして………
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雪美ちゃんは1年前にキャロ達と仲良くなり、それからちょこちょこ会ったり家に遊びにきたりしている。
なので家に居る者達とは結構仲が良い。
それにしても………
「妖怪達が中学校のクラスにいるとは誰が予想するのだろうか………」
今のクラスの状況を見て桐谷が呟いた。
桐谷の言う通り、今このクラスにはぬらさんを始め、雪美ちゃんや傘地蔵さんやろくろさんなど妖怪が沢山いるのだが、もはやクラスの皆は慣れたのか普通に接している。
ろくろさんは首を伸ばさなければただの美人なお姉さんだし、傘地蔵さんは大きな傘の帽子を被った田舎のおじいさんにしか見えない。
「ねえ零治、本当にこんなんでいいのかしら?」
そんなクラスの現状を見て、今年もクラス委員のアリサが話しかけてきた。
「いいも何もアリサがそうしたんじゃないか………」
「だって………クラスのみんながライの意見に賛成したからじゃない」
確かに今年の学園祭は満場一致でまたも肝だめしになった。
去年の惨劇を考えればライが提案しても拒否するのもだと考えていた。そう思っていた星は決まるまでご機嫌が良かったのだが………
「それにしても星はいつまでそうしてるつもりなの………?」
「さあ………?」
座ってる俺の肩にくっついてブルブル震えている星。
さっきまでの機嫌は何処に行ったのか、子犬みたいにくっついたまま動かない。
恐らく去年の事を思い出したのだろう。
「零治………?」
「睨むなよアリサ………星、アリサが睨んでるから………」
「嫌です!!見捨てないで!!」
駄目だ、軽く壊れてる。
「全く、星は………」
「まあまあ………加奈にだって苦手なものあるだろ?」
「私は………特に無いわね」
「無いの!?」
「いやあるだろ絶対に………」
星を見てそんなやり取りをする2人に思わず突っ込むフェリア。
「ねえねえフェイトちゃん、私もお化けやりたいの」
「でもなのは、お化けやるって事はあの本物の墓地にずっと居るって事だよ?」
「でももうこんなにお友達になっちゃうと多分平気だと思うんだ」
「確かに………」
「すずかちゃんは吸血鬼?」
「な、何で!?」
「何でって、多分似合うと思って………」
「私もそう思うよ」
「そ、そう………」
ホッと安心するすずかの様子に首をかしげる2人。
3−Aは取り敢えず平常運転だ。
『………それじゃあみんな、最高に楽しい文化祭を!!!』
そう言ってマイクの電源を切る。
「お疲れ様です、会長」
「ああ、こんな挨拶でよければ」
椅子から立ち上がり、一言言って放送室を出る。
「零治君」
「はやて、取り敢えず生徒会メンバーは明日の巡回する
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