第162話 『浮上板』
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ティが小さく舌打ちをする。
グ「流石だな。銀河の旋律の魔道士さんよぉ。」
ショ「その様子だと、妖精の尻尾を潰すのに相当な自信があるみたいだな。」
グレイとショールが挑発気味にアンナに言う。アンナは小さく微笑み、目に掛かった前髪を払いながら、
アン「えぇ。妖精の尻尾を潰す自信は広大な銀河と同じくらいあるわ。それに、妖精の尻尾の人数が多いほど、潰しがいがあるじゃない。」
嘲笑った。グレイとショール、アンナの間で火花が散る。すると、ゴホン!とマトー君がわざとらしい咳払いをした。
マト「で、では、気を取り直して、大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上板』のルール説明を行いますカボ。」
そう言うと、マトー君は白い手袋をした右手でパチン!と指を鳴らした。すると、どこからか厚さ3cm程の長方形の鉄の板が飛んで来た。鉄の板はその場で浮いている。
ハマ「何ですか?その鉄の板は?」
ハマナスが鉄の板を見て首を傾げる。幸福の花の魔道士である為、やはり口調は丁寧だ。
マト「出場者の皆さんにはこの板に乗って、競技に参加して頂きますカボ。」
マトー君はぴょんっと鉄の板に飛び乗る。マトー君が乗っても、鉄の板は浮いたままだ。
マト「この鉄の板の操作方法は簡単。右足に体重をかけると、鉄の板も右に曲がり、左足に体重をかけると、鉄の板も左に曲がるカボ。」
マトー君は説明しながら、実際に右に曲がったり左に曲がったりする。
アチュ「おいおい、その鉄の板は左右にしか進めないのかよ?」
マト「とんでもないカボよ。鉄の板の前方に体重をかけると、鉄の板も前に進み、後方に体重をかけると、鉄の板も後ろに進むカボよ。」
説明しながら、また前に進んだり後ろに進んだりする。
ル「あの鉄の板、板だけど、乗り物よね?」
ナ「うぷ・・・」
待機場所から見ていたルーシィは鉄の板を見て呟き、ナツは慌てて口を押さえた。
アン「それで、私達はその板に乗って何をすればいいのよ?」
アンナが問うと、
マト「お互い、魔法で突き落とし合ってもらいますカボ。」
グ「はっ?」
ジェ「どうゆう事だ?」
コ「意味分からねぇよ。イヒヒ。」
そりゃそうだ。いきなり「突き落とし合う」と言われても、すぐに納得する人は・・・
ショ「なるほど。分かったよ。」
いた。
アニ「えぇぇぇっ!?君、分かったのぉっ!?」
カ「頭良い・・・」
その場にいたショールとマトー君、敵対視しているアンナとコネティ以外、全員目を見開
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