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嘘のようで本当の自衛隊体験
ちょっと休憩
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人の隊員

「この桜って切るんですか?」

今年入隊したばかりのK2士でした。

「やめろ!
近寄るな!!」

私は嫌な予感がしてK2士に注意をしましたが
既に遅くK2士は怨念桜に触ってしまったのです。







その日は何事もなく作業は終わり天幕に帰りました。

(俺の気にしすぎかな?)

そう思いながらも私は救急品袋に入れてある『キャット』という止血帯を点検していました
私費で購入した私物でしたが今思うと持って行ってよかったと思います。














事件があったのは翌日の事でした。

その日は昨日作業した場所とは別の所で作業をしていました。
作者は刈り払い機が刈った草を集める作業をしていた時でした。

K2士が草を刈っている刈払機に近づくのが見えました。







周りの人達も気付いたようでK2士に注意しようとした瞬間
K2士は刈払機を使用しているH士長に声をかけ






そして…








ギュン!!







H士長が振り返ると同時に、嫌な音がする
その数秒後








「ああああああああああああああああああ!!」







K2士の絶叫が聞こえました。
よく見れば右足を押さえている






押さえている右足からは








真っ赤な鮮血がドクドクと流れ出し砂利の地面に血の海を作っていく







私は反射的に駆け寄り傷口を見る
K2士の右足は、くるぶしの辺りで切断されている
とにかく止血をしないと死んでしまう

私は救急品袋からキャットを取り出し出血が止まるまで縛る

「急いで衛生を呼べ!!」

「道を空けろ!!」

気分が悪くなる程 濃い血の匂いに吐き気がする
やがて衛生の車両が到着しK2士は運ばれて行きました。







K2士は一命をとりとめましたが
切断された右足を失い退職
止血が早かった為に助かったそうです。

不運な事故なのか怨念桜が関係しているのかは分かりません









その怨念桜ですが去年××演習場整備に行った人に話を聞くと
数日前に強風で根本から倒れていたそうです。

一番不思議なのは倒れる数日前に怨念桜を囲うように生えていた椿の木が全部
一斉に枯れた
という事です

やはり怨念桜には何かがあるのでしょうか?
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