暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
誰がために君は・・・ 〜Leviathan〜
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いていましてね。ですので食べさせてもらおうかと思っていまして。美味しそうですし・・・」

ベルゼブブが僕たちを見回した。背筋が凍る、というのはこういうことなんだと思った。さっきの威圧感はなくても、恐怖だけはきちんと存在していた。

「・・・させるとでも・・・?」

「・・・止められるとでも?」

見上げるレヴィヤタンに、見下ろすベルゼブブ。レヴィヤタンは僕たちに背を向けているから見えないけど、きっとその目は怒りで満ちていると思う。それが判るくらいにレヴィヤタンの小さな背中から怒りが感じ取れた。そしてそれは一瞬だった。レヴィヤタンが消えたと思ったら、ベルゼブブが遠く離れたビルまで殴り飛ばされていった。

「・・・逃げて・・・。ベルゼブブは・・・わたしが斃す。ガリュー・・・キャロ・・・エリオ。・・・ルーテシアを・・・お願い」

「っ! レヴィ・・・! ダメ・・・!」

ガリューに抱えられているルーが弱々しく手を伸ばしてレヴィヤタンを止めようとすると、「大丈夫・・・だよ・・・」レヴィヤタンはルーに歩み寄った。

「・・・わたしの・・・大切なリボン・・・預かって・・・約束・・・。これがあれば・・・また会える・・・から。・・・だから大丈夫・・・。ちゃんと預かってて・・・わたしに・・・リボンを・・・返すまで・・・」

その手にヘッドドレスに付いていた蒼い大きなリボンを解いて渡した。ルーは何か言いたそうな顔をしているけど、レヴィヤタンの笑みを見て口を閉じた。

「・・・安心して・・・。わたしは・・・絶対負けない・・・」

「・・・やく・・そく・・・だから」

「ルーテシア・・・うん、約束・・・」

「絶対・・・また会おうね・・・」

指切りをしたルーとレヴィヤタン。そしてルーを抱えたガリュー、白天王と地雷王がここから離れて行った。

「・・・2人も・・・早く・・・」

ベルゼブブが殴り飛ばされて行ったビルが崩壊していくのが見て判った。僕たちがここに居ても、もう何も出来ることがない。

「・・・フリード!」

「エ、エリオ君・・・!」

こっちに向かってベルゼブブが飛んで来たのが判って、急いでフリードの背に乗ってルー達の後を追った。

「・・・きっとまた会おう、レヴィヤタン・・・」

だから負けないで、と小さく声を出した。

†††Sideエリオ⇒レヴィヤタン†††

VS・―・―・―・―・―・
其は大罪が暴食ベルゼブブ
・―・―・―・―・―・VS

わたしが対峙するのは、“大罪ペッカートゥム”の最強である罪・“許されざる暴食ベルゼブブ”。でもわたしは負けるつもりなんてない。最弱でも、戦い方次第で勝てるはずだ。

「あぁ、今のが終極(テルミナス)様から頂いた位相空間転移
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